物語中毒者の戯言 ～「物語」に触れ感じたことを書くだけ～

【アニメ】2019年夏アニメまとめ。個人的なベスト5！＆その他感想

2019年9月30日

　残暑、いかがお過ごしでしょうか？　気がつけば夏虫の鳴き声も聞こえなくなっていました。

　というわけで恒例企画！　今回も夏アニメのまとめとして、視聴した中でとくに気に入った作品を5つ厳選しました。以前はTwitterの方で簡単に呟いていましたが、18年夏アニメからこちらでやっています。

　対象は、夏のクール（7月から9月）に最終回を放送したアニメ作品。2クールなどクールを跨いで放送されたものも、最終回が今期放送であれば対象になります。一方来期も継続して放送されるアニメは対象外になっております。

　ちなみに過去歴代1位作品は（可能な限り遡れる記憶の範囲内）こちら。

　　19年春アニメ　『みだらな青ちゃんは勉強ができない』

　　19年冬アニメ　『私に天使が舞い降りた』

　　18年秋アニメ　『イングレス』

　　18年夏アニメ　『あそびあそばせ』

　　18年春アニメ　　※ベスト5選出できず中止

　　18年冬アニメ　『宇宙そらよりも遠い場所』

　　17年秋アニメ　『宝石の国』

　　17年夏アニメ　『プリンセス・プリンシパル』

　　17年春アニメ　『月がきれい』

　（これより以前は、ログもなく記憶も定かではないため遡れませんでした）

　では個人的ベスト5発表です。

　第5位

『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』

・公式ページ：http://gundam-the-origin.net/index.html

・カクヨムでのジャンル：SF

・感想

　4月放送開始ですが最終回が今期だったので夏アニメとしてまとめ。やっぱガンダムくっそ面白い！　もうそれにつきますね。一応ファーストガンダムの前日譚という位置付けの『オリジン』ですが、新しい解釈や進化した映像美などなど、今の時代だからこそ見れるファーストガンダムという印象を受けました。いやまあテレビシリーズはOVAシリーズの再編集版なので、素晴らしいアニメーションであるのは間違いないのですけどね。『オリジン』はテレビ初見だったので、クオリティ高いアニメーションを純粋に楽しめました。オチはなんだか中途半端だったけど、まああくまで前日譚なのでしょうがないっス。欲を言えばこのままファーストガンダムのリメイクとかしてほしいなーと思わなくもないですね。密かに期待してます。

　第4位

『女子高生の無駄づかい』

・公式ページ：http://jyoshimuda.com/

・カクヨムでのジャンル：現代ドラマ

・感想

　中盤あたりから尻上がり的に面白くなっていった印象。やっぱりこういう日常系アニメは、キャラクターに愛着が出てくると一気に面白さが跳ね上がりますね。このアニメも途中からギャグの楽しみ方がわかってきて毎週笑いっぱなしでした。というか最終回の豚cvで台詞が頭に入ってこないほど爆笑してしまった……。あと、『女子高生の無駄づかい』では個性的な女子高生が多く登場しますけど、それらの個性は単発でも面白いのですが他のキャラと掛け合わせることで面白さが倍増するような気がしまして、そこがこの作品の特徴であり魅力なのかなと思いました。とくに気に入っているのはバカ＆ヤマイのコンビや、ヤマイ＆ワセダとか、リリィ＆マジメとかリリィ＆ロリとかいいですね。あとヤマイ＆マジョも何気に好きです。こういったキャラ同士の化学変化によるコメディが突き抜けていた印象で、最後まで楽しく視聴できましたね。いやー、笑いました。

　第3位

『ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風』

・公式ページ：http://jojo-animation.com/

・カクヨムでのジャンル：現代ファンタジー

・感想

　最終回が今期だったので夏アニメとしてまとめ、その2。自分はジョジョの中でも第5部が一番好きなので、今回のアニメ化は素直に嬉しかった。そして実際の出来に関しては、想像を大きく超えたものに仕上がっていて大満足でした！　いやーもう素晴らしいの一言です。アニメ版ではアニメオリジナルのシーンが多く加えられていますが、そのアニオリがまた原作を補完するかのような内容だったので、制作陣の原作愛がひしひしと伝わりいち原作ファンとして感動ものでしたね。とくに暗殺チームのアニオリパートがたまらないっス。個人的には文句のつけようのない完璧なアニメでした。

　第2位

『荒ぶる季節の乙女どもよ。』

・公式ページ：http://araoto-anime.com/

・カクヨムでのジャンル：現代ドラマ

・感想

　ドロドロというか最早グチャグチャで滅茶苦茶な青春ドラマで、こういうの嫌いじゃないッス。むしろ綺麗なところだけを切り取ったよくある青春物語と違い、ある意味青春の汚い側面にスポットを当てたこのアニメは好感が持てます。その生々しい青春の一面を、文芸部の面々によって描かれていますので、どことなく文学っぽいテイストになっていたような気がしますね。あと途中でロリコンの哲学というかロリコンの極意みたいなものが描かれていて面白かった。なんか共感できたし納得させられた部分もあって、あの白髪おっさんは今期アニメの登場人物の中でも一番好きなキャラかもしれないです。第1話のときに感じた高尚な下品さが最後まで維持されていてとても楽しかったですが、あえて不満があるとすればオチが弱かったところですかね。でもそういったものも含めて、全力で青春しているなーといった感想を抱きました。まさに荒ぶる乙女です！

　そして栄えある

　第1位

『彼方のアストラ』

・公式ページ：http://astra-anime.com/

・カクヨムでのジャンル：SF

・感想

　傑作アニメ！　素晴らしかったです。サイエンス・フィクションとして王道的にアプローチしつつも、程よく謎が出てきては真実が明かされるメリハリのあるミステリー＆サスペンス、そして人物の設定がよく練られて掘り下げも丁寧であり、それらのキャラクターたちによる小気味いいコメディなどといった、単純なSFに留まらないエンターテインメントとして高い完成度に達している傑作だと感じました。とくにストーリー構成が凄すぎる。謎の解き明かしやトラブルでの緊迫感、SF要素の盛り込み方、次週の展開が気になるよう仕掛けられた衝撃のラストの数々。そしてなにより伏線回収がエグイくらい完璧であり、1話から最終回までの間でストーリーがグダグダになることなく、最後まで飽きることなく内容に集中できる引力の強さが、この『彼方のアストラ』という作品にはあったと思います。1クールのアニメでここまで綺麗にまとめられているのは、もうそれだけでも感動ものでした。夏アニメベストではなく年間ベストにしたいくらいのエンタメSF！　ごちそうさまでした！

　さて、『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』『女子高生の無駄づかい』『ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風』『荒ぶる季節の乙女どもよ。』そして『彼方のアストラ』と、5作品を選びました。

　夏アニメを終えての感想ですが、まず最終回の放送時期がイレギュラーな作品が目立った印象ですかね。『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』や『ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風』は一ヵ月くらい間を開けて7月8月頃最終回を放送したので、このエッセイでのカテゴリーとしては夏アニメとなってしまいますが全然夏アニメという気はしませんね。加え『八月のシンデレラナイン』などは最終回放送時期的に夏アニメになってしまいますしね。さらに春アニメとして放送開始して2クール作品の『キャロル＆チューズデイ』がまさかの今月に最終回を放送しないという事態に！　なんだこれ？　ここまでイレギュラーな最終回が続くとこの企画のルールを変更しなければならないような気がしてきました。まあ「〇クールに最終回を放送したアニメ作品」以外にいい条件が思い浮かばないので、しばらくこのままですけど……。

　夏アニメの内容としては、今回ベスト5入りした作品のほとんどが漫画原作であり（ほとんどではなく全部でした）、またベスト5以外でも漫画原作ものが多く、これまでのクールと比べるとある意味異質なクールだったのではと思わなくもないです。そして漫画原作であるためかテレビシリーズのアニメとして構成がイマイチな作品が多く見受けられ、原作が連載中のため中途半端な最終回や、途中で尺調整としての引き延ばし＆駆け足構成など、もう少しなんとかならなかったのかとツッコミたい衝動に駆られました。まあそれでも個人的にはかなり豊作なクールだったので満足しています。秋アニメも夏アニメと同等かそれ以上の豊作を期待したいですね（まだ秋アニメをチェックしていませんけど）。

　と、これまでは惜しくも個人的ベスト5に入らなかった作品の感想を翌日に公開していたのですが、ベスト5以外の作品に関してはただの批評というか文句ばっか書いてしまう傾向があったので、もうベスト5以外の作品の詳しい感想をやめて、よかった点を一言書くだけにします。批評（文句）ばっか書いてしまうと、その作品のことが好きな方が気分を害されるかと思いますので。

　夏アニメ感想（その他）

『鬼滅の刃』

　映像はすごかったです（小並感）

『かつて神だった獣たち』

　シャールちゃんが可愛かった

『まちカドまぞく』

　桃シャミが尊い……。シャミ子が悪いんだよ！

『ソウナンですか？』

　肛門水分補給など、お下品サバイバル術が面白かった。

『Re:ステージ！ ドリームデイズ』

　作画凄すぎる……。あと例のシーン。アニメの内容よりも公式の方が面白かったｗ

『とある科学の一方通行（アクセラレータ）』

　一通さんが楽しそうでなにより

『うちの娘の為ならば、俺はもしかしたら魔王も倒せるかもしれない。』

　幼女サイコー。

『ロード・エルメロイII世の事件簿 -魔眼蒐集列車 Grace note-』

　グレイちゃん可愛かった。

『ダンベル何キロ持てる？』

　なんか妙にエロかった……。

　最後に来期継続（？）と思われる作品についての一言感想です。

『ヴィンランド・サガ』

　貴重な質アニメとして毎週楽しみにしてます。作画良しで思わず見入ってしまう映像美は必見です。

『炎炎ノ消防隊』

　まさに少年漫画らしい熱いストーリー。キャラが増えていくにつれて面白さが増していく印象ですね。

『Dr.STONE』

　なろう系異世界転生をSFにしてみた感があってとても面白い！　こういうの大好物です。

　以上、夏アニメの個人的なベスト5＆その他感想でした。

　ではまた秋アニメでお会いしましょう。