【漫画】『ご注文はうさぎですか?』最新7巻を読みました。え? 何この完結しそうでしないフラグは!
2018年11月21日
珍しく二日連続で記事を書いています。
というのも、ちょうど『ご注文はうさぎですか?』(以下ごちうさ)の最新刊を読み終えたので、読んだのなら書くしかないでしょ!みたいなノリです。
録画したアニメを放置して、今回はごちうさ7巻について語りたい。
この7巻を読んでいる最中、「え? ごちうさ完結するの?」という雰囲気がありました。けど最後まで読み終えたところで「続くんかいッ⁉」という締め具合でした。
というのもですね、7巻では冬のエピソードがメインでして、そこから受験の話だったり卒業の話だったりという展開なので、本当に読んでいる最中は完結フラグがビンビンでした。
それに、最後の方は卒業旅行ネタの伏線というかフラグというか、ほぼ卒業旅行編の序盤をやり始めてますからね。卒業旅行をしたらもう他に何のイベントが残っているのよ?って感じです。
いやー、日常系作品で卒業ネタをやり始めたら、どう考えても完結すると思うじゃないですか⁉
と、そこまで思って、ふと「日常系作品の綺麗な終わらせ方とは何か?」ということを考え始める。
……そう考えると、日常系の最終回って、絶対卒業ネタになっちゃうよね。
日常系作品とはその言葉のままに、物語に大きな起承転結を設けずに登場人物たちの日常シーンをとことん描写するジャンルだと認識しています。もちろんお話として小さな起承転結やさわり部分を経てオチへつなげる流れなど、しっかり「物語」の形式にはなっていますが、基本それらを含めて日常なのだと思います。
で、物語として過程を経て完結する場合、その物語で続いてきたことを終わらせることで結末が成立すると思います。そういった意味ならば、日常系作品にとって完結するということは、つまり登場人物たちの日常が終わってしまうことなのではないでしょうか。
とりわけ可愛い女の子たちの学園生活を描いた作品が多い日常系では、その日常を終わらせる=学校生活が終わるということで、つまりは結末は卒業以外にあり得ねぇだろ!ということになります。
ということもあり、今回の7巻で卒業ネタが始まったことで「ごちうさ……完結?」と思ってしまったのです。
でも安心してください! ごちうさは完結しません。あとがきによれば新学期編が始まるそうです。
新学期編ということなら、心機一転リニューアルして、新キャラとか出てきたり新しいカップリングとかが芽生えてくる可能性もあります。卒業は別れだけではありません。新しい出会いでもあるのです! そういった作品の印象を大きく変えるギミックは、卒業ネタを鉄板ネタとして扱える日常系ならではです。破壊からの創造です!(多分違う)
ただですね……卒業ネタからの新学期編というのは、正直蛇足になりかねない展開でもあると思います。いやだって、某らき☆〇たとか、某けい〇ん!とかの大学生編って、アレ絶対いらないでしょ! なんか無理やり引っ張った感が否めない!
高校卒業で終わらせておけば綺麗に完結したのに……と残念に思う作品があったりなかったり。『がっこうぐらし!』とか高校編で完結していれば傑作だったのに(『がっこうぐらし!』は厳密には「日常系」ではなく「新日常系」ですがね)。
それだけに、個人的に新学期編はトラウマレベルの不安材料になっています。
でもですね、この辺りのことについて、ごちうさは実にうまいことやっているな!という印象をもっています。
というのもですね、今回の卒業ネタの中心人物は、メインキャラクター7人のうち半分の4人だけです。高校卒業のリゼと、中学卒業のチノ、マヤ、メグの4人です。残りのココア、シャロ、千夜の3人はまだ在学しています。
つまりこれは、新学期編ではあるけど、実質半分程度はこれまでの日常の雰囲気を堪能できるということではないか⁉ メインキャラたちの学年が異なるという設定が、こういう物語の構成というかたちで生かされるとは思わなかったです!
そしてメインキャラの半分は卒業していないということは、今後この3人の卒業編があるわけじゃないですか。つまりはまだお話は続いて、心機一転リニューアルが蛇足になり得ないのではなかろうか!
……そもそも、主人公ってココアですよね? ならばココアの卒業をもってごちうさは完結するべきでは?
そういうことならば、ごちうさに限っては、これからの新学期編に期待が持てそうですね。単行本派としては、ネタバレに注意しつつも注目していきたいです。
それはそうと、今回の7巻、相変わらず素晴らしい内容でした。
とくにですね、リゼシャロが尊い!!
もうね……サイコーですわー(語彙力消失)。
あと今回は髪型がアレンジされている場面が多いのもいいですね。
リゼのロゼモードや、マヤのショートなお下げ、ココアのドリルにストレートヘアのシャロとか! 実は髪フェチである自分としては悶絶級のシーンばかりでした。(髪フェチとはいっても、某キューティクル探偵みたいな変態ではありません)
いやホント……サイコーです(語彙力消失)。
ちょっと文字数的に短いような気もしますが、しかし日常系作品は頭空っぽにして楽しむジャンルであって、アレコレ語るのは無粋というものでしょう。日常系作品は、つまりは心の休養地。それこそ心ぴょんぴょんして楽しむものです!
ということで、また新たな休養地を求めることに! 今のところ夏アニメの影響で原作を買い始めて積んでいる『すのはら荘の管理人さん』があるので、あっくんになりきって性癖を歪めてきます(`・ω・́)ゝ
ごちうさ8巻が待ち遠しいです。期待!
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