今回も大変面白く拝読いたしました。
私も人それぞれ違ったSF感でいいと思うのですが、敢えて個人的な見解を申しますと、哲学的なテーマを扱った作品はSF性を濃厚に帯びるかな、といった印象です。
スペキュレイティブ・フィクションが自分の中に嵌るSFかな、と。
serial experiments lainは勿論ですが、攻殻機動隊とか伊藤計劃先生の作品群、ちょっと疑義はあるかもですが、京極夏彦先生の百鬼夜行シリーズもその範疇ですね(個人的には伊藤計劃先生と京極夏彦先生は大変に読み合わせがいい作家だと思います。脳の機能についての話とか、宗教的な話を持ち出すところとかですね)。
虐殺器官とハーモニーにはやられました。
私にSFの面白さを教えてくれたのはこの連作ですね。
それまでは、特にSFは好きでも何でもなかったので。
あの作品群を自分のなかで決着させたくていろいろ書いて来ましたが、未だに私は似非SFしか書けそうにないです。
いつか、スペキュレイティブ・フィクションを書けるようになりたいですが、まだまだ道は険しそうです。
長文失礼しました。
作者からの返信
私も伊藤計劃作品に衝撃を受けました。というよりまさに『ハーモニー』がSFに興味を持ったきっかけの作品です。
来年は伊藤計劃没後10年の年ですから、ここでも伊藤計劃特集みたいなものを書いてみたいです(それまでこのエッセイが続けられればの話ですが……)。
このSFの考察はとても腑に落ちました
作者からの返信
程度に狭義的でありつつ適度に広義的でもある定義を考えた結果これに落ち着いた感じですね。SAOは立派なSF作品でした。