【アニメ】2018年秋の新アニメ、第1話を視聴した感想 Part2

2018年10月14日





 前回の続き。今回は第一週の土曜日と日曜日、そして第二週に第1話を放送した作品です。


 今回もジョジョや禁書やSAOなどのビッグタイトルは除外します。またゴールデンカムイなどの2期(分割2クール目)も除外。ここで感想を書くのは、事前情報なし、原作も読んでいない、という完全初見で見始めた作品に限ります。


 あと、個人的な期待度みたいなものを表記していきます。

 ◎は一押し作品、〇は楽しめた作品、△は可もなく不可もない普通の作品、×はイマイチだった作品、無表記は論外のクソアニメ、という五段階って感じです。


 さらに今回は、カクヨムのジャンルにアニメを分類した「カクヨムジャンル」の項目も追加。せっかくカクヨムで感想を書いているので、カクヨムらしい要素も組み込んでみました。ちなみに前回のPart1にも「カクヨムジャンル」を追加しておきました。






『となりの吸血鬼さん』

 公式ページ

 http://kyuketsukisan-anime.com/


・あらすじ

 天野灯は森の中の洋館を探していた。そこには長い間姿が変わらない人形の少女がいるという。しかし灯は森の中で迷ってしまう。そこを一人の少女、ソフィーに助けられるのだが、彼女は自分が吸血鬼だという。 しかし、ソフィーは、人間を襲うようなことはなく、現代的で庶民的な生活を送っていた。


・カクヨムジャンル:現代ドラマ


・感想

 『ガヴリールドロップアウト』に『きんいろモザイク』を足して2で割った感じのアニメ。……きらら系みたいな日常アニメだし、これといって特徴があるわけではないです。毒にも薬にもならない、というと厳しい言い方になってしまうかもしれませんが、まあ、安心して安定に視聴できるタイプの作品だと感じましたので、ストレスフリーな作品を求めている方はハマるかも。割とエンタメよりのソフトな百合です。


・期待度:△






『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』

 公式ページ

 https://ao-buta.com/


・あらすじ

 峰ヶ原高校の2年生・梓川咲太は、ある日、図書館でバニーガールと出会う。その正体は、咲太と同じ高校の3年生で活動休止中の国民的女優、桜島麻衣だった。周囲からひと際目立つ麻衣だが、何故か彼女の姿は周囲の人間には見えていなかった。麻衣から金輪際、私に関わるなと言われるも気になった咲太は翌日、駅のホームで見かけた彼女に話しかける。そして咲太は、麻衣の身に起こっている不思議な現象について聞かされる。


・カクヨムジャンル:現代ドラマorラブコメ


・感想

 カクヨムでなんか企画やっていたくらいの印象しかなかったですが、ただの青春ラブコメもとかと思いきや割と真面目な作風で驚いた。イメージとしては『サクラダリセット』に近いかも。落ち着きつつもテンポのいい台詞回しも好みだし、何より意味深な設定も興味深い。ガッツリSFってわけではないですが、でもSFの香りがするのもポイントですね。予想以上のもの出会った感覚でとても期待できます。


・期待度:◎






『SSSS.GRIDMAN』

 公式ページ

 https://gridman.net/


・あらすじ

 ある日、目覚めた裕太は記憶喪失になっていた。鏡で自分の顔を見ても自分が何者か思い出せず混乱する。そこへ裕太を呼ぶ声が響き、導かれるまま声の方へ進んでいくと年季の入った古いパソコンが語りかけてきた。そのジャンク品の画面が輝き、声の主が現れる。それはハイパーワールドから使命を帯びてやってきたハイパーエージェント、グリッドマン!


・カクヨムジャンル:現代ファンタジーorSF


・感想

 この感想を書くまで、特撮作品『グリットマン』のことを全く知らなかったです。つまり普通にオリジナルアニメとして見てしまった……。前半部分の派手さはない日常描写はある意味とてもリアルな青春な感じがして、青春物語好きとしてはグッときましたね。後半の怪獣との戦闘シーンは王道的でありつつも、アクションアニメらしい熱さがあって引き込まれます。この緩急がツボです! あとキャラクターデザインは今期トップクラス。とくに紫髪のヒロインが可愛い! 掘り出し物感があって好きですこの作品。


・期待度:◎






『ゴブリンスレイヤー』

 公式ページ

 http://www.goblinslayer.jp/


・あらすじ

 女神官は冒険者となったその日に、ゴブリンに攫われた娘を助け出すため、新米の冒険者たちと共に森の洞窟へと向かう。モンスターの中でも最弱と言われるゴブリンだったが、洞窟に仕掛けられた罠にはまり彼女たちは絶体絶命の危機に陥ってしまう。その時、全身を鎧で覆った銀等級(序列三位)の人物が女神官の前に現れた。淡々と手間を惜しまずゴブリンを退治していくその男は、自らを“ゴブリンスレイヤー”と名乗るが…。


・カクヨムジャンル:異世界ファンタジー


・感想

 これはすごい! すごく面白い! 一見するとよくある異世界ファンタジーっぽいですが、内容はゴリゴリなダークファンタジー。あと主人公の雰囲気はどことなくハードボイルド的な感じがして、大人なファンタジー作品という印象を受けました。こういうのは昨今珍しいのでは? ただこれは見る人を選ぶ作品かと。残虐描写に耐性がない方は見ない方がいいです。でも個人的には、残虐描写はまだまだ足りないです。ちょっと中途半端(?)な感じがしました。まあテレビ放送の限界もあるでしょうが、もっと攻めた、目を背けたくなるようなキツイ展開を望みたいです。


・期待度:◎






『抱かれたい男1位に脅されています。』

 公式ページ

 https://dakaretai-1st.com/


・あらすじ

 5年連続で“抱かれたい男1位”だったベテラン俳優・西條高人がついに首位陥落。

その座を奪ったのは新人俳優・東谷准太だった。映画「真昼の星」で東谷と共演することになった高人は敵意剥き出しで接するが、東谷は天使力全開の笑顔で懐いてきて――。


・カクヨムジャンル:恋愛


・感想

 今期のホモアニメ枠。と同時に今期のダークホース枠かもしれない。いや、ちょっと、割と面白かった。多分意図してやっているのだと思うけど、意味深な言葉選びによる台詞や、あと軽快なテンポで話が進んでいくので、BLとか関係なしに会話劇として普通に面白かった。でもね、これー、1話でお腹いっぱいですわー。2話は余裕があったら見ようかと思います。あとニコニコ動画でコメントありで視聴すると破壊力増します。


・×(ポテンシャルとしては◎)






『ユリシーズ ジャンヌ・ダルクと錬金の騎士』

 公式ページ

 http://ulysses-anime.jp/


・あらすじ

 「ずっと友人だ。」幼い四人が交わした約束を戦争の業火が飲み込んでゆく。15世紀。百年戦争の時代。イングランド軍の捕虜に墜ちた友を救う方法はただひとつ、錬金術究極の秘法『賢者の石』を身に宿し不死身の超人『ユリス』と化すことだけだ。禁断の研究に身を捧げる少年モンモランシ。その前に妖精の女王アスタロトが現れて……。


・カクヨムジャンル:異世界ファンタジー


・感想

 ……うん、うーん……。なんと言いますか、第1話としての掴みがなくて、終始盛り上がりに欠ける印象でした。画的に見応えのあるシーンがなかったせいかも。あと、百年戦争を舞台にしていますが、しかし時代考証ガン無視のため、特別に史実を組み込む必要性が感じられませんでした。純粋にハイファンタジーでよかったです。ところでジャンヌダルクはどこに? 出番は次? タイトルにもなっているキャラが第1話で登場しないのも珍しい。


・期待度:×






『RELEASE THE SPYCE』

 公式ページ

 https://releasethespyce.jp/


・あらすじ

 源モモは空崎市に住む平凡な女子高生。ある日、事件に巻き込まれた彼女はツキカゲの存在を知る。ツキカゲは平和を守るために裏で活動している私設情報機関……いわゆるスパイだった。そこには憧れの存在である先輩・半蔵門雪の姿も――。


・カクヨムジャンル:SF……かな?


・感想

 女の子×スパイ×SFの組み合わせは『プリンセス・プリンシパル』が記憶に新しいですが、『プリンセス・プリンシパル』は手に汗握るサスペンス的な要素が強く、毎回伏線の考察を求められるややハードルの高いアニメでした。一方『RELEASE THE SPYCE』はハードルを下げ見やすくなった印象があります。ソフトなスパイアクションとしてのエンタメ作品に仕上げた感じですかね。ライトな百合要素もいい。ただSFの世界観が掴みにくいといいますか、取って付けたようなSF要素であり、SF作品としての見応えはあまりないです。そういう意味も含め、やっぱり『プリンセス・プリンシパル』の廉価版といったイメージになってしまいますかね。見やすくした分見応えがなくなり陳腐なアニメにならないことを願いたい。


・期待度:〇






『アニマエール!』

 公式ページ

 http://animayell.com/


・あらすじ

 人の力になることが大好きな「鳩谷こはね」は、中学の終わりに河川敷で見たチアリーディングに魅了され、高校でチア部に入部することを決意する。しかしこはねが通う高校にはチア部がなかったのであった。失意に暮れる中こはねは河川敷で見たチアのメンバー「有馬ひづめ」に偶然校内で出会い…。


・カクヨムジャンル:現代ドラマ


・感想

 王道きららアニメですね。ストレスフリーで安定して視聴できるところがきらら系日常アニメの魅力の一つだと思いますけど、これはストレートにほのぼのできる作風だと感じました。まあ、きらら系はキャラクターに愛着がわくまで少々退屈になってしまいがちですが、そういう意味も含めて実にきらら系らしい第1話だった印象ですね。自分はきらら系を見るとき、大体後半頃からハマり出す傾向があるので、早々に脱落しないよう肩の力を抜いて視聴していきたいです(抜き過ぎて飽きるかもしれませんが)。


・期待度:△






『CONCEPTION』

 公式ページ

 http://conception-anime.com/


・あらすじ

 幼馴染の粉月マヒルと一緒に見知らぬ異世界へとやってきた高校生・弓削イツキ。そこは『ケガレ』によって危機に瀕していた魔法世界『グランバニア』だった。この世界を救う『マレビト』として召喚されたイツキは、その使命を果たすため『愛好の儀』と呼ばれる儀式を行うことになるのだが……。


・カクヨムジャンル:異世界ファンタジーorラブコメ


・感想

 よくある異世界転移ものかと思ったらただのエロアニメだった……。冒頭のヒロインの衝撃的な告白がピークで、あとは可もなく不可もなく、みたいな印象でした。まあ第1話で説明回みたいな内容でしたので、おそらくこれから盛り上がっていくでしょう。……盛り上がればいいですがね。なんか第1話なのに省エネ作画でちょっとこの先心配になります。作画崩壊の予兆あり。あと主題歌がナノで無駄に格好よかったけど、なぜナノを起用した? 


・期待度:△






『俺が好きなのは妹だけど妹じゃない』

 公式ページ

 http://imo-imo.jp/


・あらすじ

 ライトノベル作家を目指す高校生・永見祐は、ある日、妹の涼花から衝撃の事実を告白される。なんと祐が万年一次選考止まりだったラノベ大賞を涼花が受賞したというのだ!


・カクヨムジャンル:ラブコメ


・感想

 一昔前のラブコメみたいな感じ。ノリが『最近、妹のようすがちょっとおかしいんだが。』や『お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ』みたいな妹アニメと同じです。……なんか、これといって特筆すべき点がないのですが……見て思ったのが「こういうの懐かしー」という感想だけ。うん、その、多分空気アニメになる恐れがあります。


・期待度:×






『メルクストーリア -無気力少年と瓶の中の少女-』

 公式ページ

 http://www.mercstoria.jp/


・あらすじ

 モンスターの心を癒す力を持つ癒術士の少年・ユウは、幼い頃に父から不思議な瓶をプレゼントされる。ユウが瓶に触れると中から出てきたのは液体状の少女・メルク。そしてユウと出会う前の記憶がないメルクは自分が何者なのか知りたいと言い、2人はさまざまな国を巡る旅に出た。モンスター恐怖症の見習い癒術士ユウと、瓶詰め少女のメルクが巻き起こす2人のコミカルファンタジー開幕。


・カクヨムジャンル:異世界ファンタジー


・感想

 これは夕方か日曜朝に放送しましょう。話そのものは安定していてとてもいいのですが、キッズアニメのようなゆるふわ感のあるファンタジーであり、ちょっと大人が見るには刺激が足りない印象でした。これ深夜に見ると寝落ちしてしまいそう……というか若干怪しかった。視聴するには体調と時間帯に気を配る必要あり。


・期待度:×






『ベルゼブブ嬢のお気に召すまま。』

 公式ページ

 https://beelmama.com/


・あらすじ

 ここは魔界にある元天使たちが働く行政機関・万魔殿 パンデモニウム。憧れの大悪魔・ベルゼブブ閣下の近侍として仕えることになった新人職員・ミュリンは、喜びと期待に胸を弾ませていた。しかし、知的でクールと思っていた閣下は、実はモフモフが大好きなゆるふわ少女で……。


・カクヨムジャンル:異世界ファンタジー


・感想

 ゆるふわファンタジー。キャラクターデザインが可愛いので、とにかくゆるーくモフモフを楽しむ作品かと。あくまで空気感を楽しむアニメであって、刺激的なストーリーを求めてはいけないみたい。これも下手すると深夜視聴中に寝落ちしてしまうかもしれませんが、こういうゆるーいファンタジーが好きな人はドハマりしそうと思いました。


・期待度:×






〇総評


 今期はなんかSFものが多い印象?ですね。SF好きなので期待してます。あと今期は割と第1話の掴みがいい作品が多く、1話切りし難い印象を受けました。豊作なのは素晴らしいです。




 あとは、17日にフジテレビアニメ新枠にて『イングレス』、21日に京アニ制作の『ツルネ ―風舞高校弓道部―』の第1話が放送されますが、遅いので今度の機会にでも。


 以上、2018年秋の新アニメ第1話の感想でした。




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