第3話 苦いレモンティー

 レモンティーは、お好きですか?

 

 私は外出先でさっぱりしたものを口にしたい時、レモンティーを選ぶことがあります。

 飲み始めはいいのです。

 紅茶の香りと柑橘系の香りが重なり、素晴らしいアロマが立ちます。

 それに加え、味の方も、例え安価な茶葉でも十分に楽しめます。

 でも、少し飲むうちに、渋み、いや、苦みが出て美味しくなくなってしまうのです。


 レモンティーは、こんなものなのだろう。

 美味しいのは最初だけと割りきって飲むものなんだろう。 

 そう考えていました。

 ところが、それは間違いでした、


 紅茶に関する書物を読んでいて、レモンティーの飲み方を見つけたのです。

 そこには、驚くべき記述が。


 レモンは、一瞬、紅茶を潜らせるだけでよい。


 ええっ!? 

 そうだったの?


 実際に試してみました。

 おっ! 

 これだけで、十分香りがつくじゃない!

 おおお!

 最後まで苦くならない!


 レモンの輪切りをカップに浮かべるなんて、苦くなって当たり前だったのですね。

 ぜひ一度、お試しを。



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