第13話 繋
……何秒、何分、僕は彼を見下ろしていたのだろう。
……
……
……動かなきゃ、僕は心の中で思う……
鈍感になれ……こんな事で傷付くな……
……こんな事だと!!人殺しをしておいて……
もう一人の僕が叫ぶ……
それでも僕は動こうと脚に力を入れる
しかし彼の血液でへばりついた様に、靴底は床から動かない……無理に動こうとして、唐突に尻餅をついた。
血と雨が混ざった液体の飽和した床、「バシャッ」と液体が跳ねる音がする……
力が入らず膝がカタカタ揺れていた……
『ヤツら』を排除する時、こんな事は起きなかった……
さして涙も出なかった、『ヤツら』から解放している気持ちが大きかったし、外見は人の形を成してはいても、ウイルスに支配された死体でしかなかった……生物ですら無かった……
……しかし短時間で濃密な意思を通わせた彼は、既に僕にとって他人ではなかった、その上で彼を鉈で殺したのだ……
……一期一会……
そんな言葉があった、母さんの好きな四文字熟語。
僕にとって彼は正にそれ....
出会いと別れが同時に来た……容赦なく……たった5分程度の出来事……
……けど、そんなドラマチックな感情は今は必要ない、僕は平常心を取り戻さなくてはいけない。
正確な判断と、合理的な取捨選択……それが今、僕に必要なもの……
……深呼吸……
そして震える脚をバンバン叩く、頬も叩く、『さあ!いくぞ、感傷に浸るな!』僕は自分に言い聞かせる。
『感傷はお前を殺すかもしれないよ……』陳師傅の声を思い出す。
『お前はこの世界では実は幸福なんだよ……お前自身、母さんを早くに亡くし不幸だと思ってるかも知れないが、”ハゲ散らかし”にユキ婆さん、その他周囲の人間は皆お前を愛して、そして優しいよな、だからこそお前はいつも他人の事を考える人間に育った……』そう言って、陳師傅は薄く笑みを浮かべて
『それ自体悪いことじゃないがな、お前には荒地に行くには優しすぎる、荒地では、終った事に心を砕いて、思い悩んで、周囲の物事に注力出来ない事はとても危険だ……得てしてそういう時に災難が降りかかるモノだ』と言う……
僕も何度か荒地に出てそう思う様になった、処理しきれない感情を頭に抱えている時は外部の環境変化や気配に気を配る事が出来ない、内部の処理で自分が一杯になっているからだ。
……好きな人に告白する内容を考えている時、いつの間にか背後に立つ友人から、声を掛けられるまでその気配に気が付かない……例えばそんな感じ……致命的なミスだ……荒地なら文字通り死ぬ可能性がある。
……少しずつ頭の嵐が収まりつつある……
……これからの行動を考える必要があると頭の隅で思う。
……彼の遺志を繋がなければいけない……
心は大分落ち着いてきた……ずっと手に持った鉈を仕舞い、彼の遺体を観る……自分の心が乱れないか再確認。
……服装の白衣は所々千切れていた、胸ポケットにアルファベットで《KURO.E》と刺繍されていた。首から下げた名札は何とか、T市 Y研究所 と読める。関東の研究学園都市が在った所だ、僕も母さんと二人関東から来たけど、彼も30年かけて関東からココまで来たかと思うと、ご苦労様しかなかった……
……こんな出会いじゃなかったら、年の離れた友人に成れたんじゃないかと思うくらい……
……ありがとう、そしてさようなら……
僕は漸く立ち上がった『もう進むよ、ごめんね、行かなきゃ』彼を想い頭の中で言う……そして早く安全にこの建物から出よう……
……雨が止み始めた……積乱雲は大空から退き、代わりに日光が射す……雲の隙間から射す幾筋ものその細く長い光は、過去におっさん先生の家で見た宗教画を想い出す、死者を天に召す光……彼の魂も安らかに……僕は宗教なんて信じてないけど、現世での苦痛が少しでも報われる様に願う……
気持ちを切替る。
僕はまだ、この荒地でジタバタするのだ....
地べたを這いずり回り、この世界で生きていく……
死んだ彼は救われ、生きている僕はこれからも抗う……
そして僕は彼を屋上に残して振り返る、5階への階段に向かう、階段前の非常扉の上には庇があり、僕はソコに避難して体に付いた雨水を払う。
……この新しいライダースジャケットとパンツは雨を一切浸入させなかった。
おっさん先生ありがとう。
それでも、多少の雨水は首筋から浸入し僕の体温を奪う……ウエスで拭こうかと思ったが、彼の血及び肉片が付いているのを見て躊躇した、頭のニット帽を脱ぐ『もういいや』と思い、水の染み込んだニット帽を両手で思いきり絞る……大量の水が零れた……多少なりとも水を吸えるようになったニット帽で首筋の雨水を拭う……雑巾の如く絞ったニット帽を見て『伸びちゃったかな……』と思いながら、吸収した雨水を又絞り、今度は髪の毛を拭く……
髪の毛はじっとりと水を含んで、なかなか拭き取れない……何度か絞り、拭きを繰り返す……
おっさん先生なら楽だろうな……僕は彼の頭を思い出す。
何処までがオデコなのか分からない彼の頭は、パラジウム並の希少な毛髪で、おっさん先生的には「チタン程度は有るわ!」との事らしいが、どっちも十分に希少金属だ……
……
……髪の話で思い出したけど、先程の陳師傅の”ハゲ散らかし”って言うのは、おっさん先生の事だ、陳師傅はおっさん先生をそれ以外にも数々のアダ名で呼ぶ、
ハゲ ※直球アダ名
ハゲ山(の一夜) ※()の文字が追加されるverも有る
ハゲ童貞 ※おっさん先生曰く「私は童貞じゃない」らしい
ハゲ三昧 ※お店の名前から思い付いたらしい
ハゲしいなS君 ※こんなタイトルの漫画があったらしい
そのまんまハゲ ※芸能人~政治家のある方から命名
材料不足の鳥の巢 ※ごく稀に使用、長いし……分かりにくい……
……他にも、陳師傅の心変わりで無限にアダ名があった……
上記のあだ名の中では僕は”そのまんまハゲ”がお気に入りだ……
昔、彼と駄弁っていた際、訊いた事がある。
「あんなに色々disられて、おっさんは陳師傅になにか悪さしたの……」
……おっさん先生は、投了間近の棋士の如く、長考した挙げ句……
「……分からない、教えてくれ……」と言った……
「……僕が訊いてるんだけど……」
途中まで言い掛けた僕を遮り、彼は早口で言う
「いつも、陳さんからお昼の出前頼んでいるんだけど、毎回違うアダ名で呼ばれるんだ、昔は『いい加減にしてくれ』とか言ってたんだけど、最近は諦めて聞き流している……」
「……???」僕は何も言えない。
「私もどうしてこんな事になったのか訳が分からない、全く理解出来ないんだ、ただ陳さんはアダ名以外でも、勝手に注文内容が変わったり、料理の量が変わったりビックリなんだよ、まぁもう慣れたが……もう訳が分からないのはこっちなんだよ!」おっさん先生は溜まっていた気持ちを一気に吐く様に言うと……気が済んだのか、目の前のドクターPをがぶ飲みした。
……こんな話があった。
まぁ、陳師傅の事だから悪い様にはしないんだろうが……
……思い出しながら、髪の毛を拭く、漸くある程度水分が拭き取れた……
ニット帽をもう一度しっかりと絞り、カラビナでパンツのベルトループに引っ掛ける……もう一度だけ、振り返り彼を見る……彼の足裏が見える……
簡素なゴム底の運動靴……
……
……
……何か、何か違和感、いや、彼は僕が階段扉で観察している時に、後ろ向きに倒れたんだから、足裏が見えていて問題ない……
問題、無い……
……
……
いや彼は、否、『ヤツら』は腸を巻き取り回転したぞ……
回転した、360度回転して丁度倒れた向きまで戻ったのか……
そんなこと……向きが変わって……彼は微動だにしない……
勘違い、動揺していたせいか、あの時の彼の状況が思い出せない……
……
……
刹那、配管に絡め取られた『ヤツら』が膝を立てる、体は重いグレーチングの下でもぞもぞ動きながらも押さえつけられ、腕も物凄い勢いでゴソゴソ動かし始めた……ただ上から置かれただけの腕のグレーチングは大きく上下左右に揺れている『ヤツら』のいつもの非力さでは無い……最低でも普通の一般男性位の筋力に見える……
少しずつ、両腕のグレーチングがズレ始めている……胴体のグレーチングは配管を通して置いているので上下しているだけだが、それでも先程の『ヤツら』とは思えない程、揺れている……痛みを感じていないのは先程と同じ様で、グレーチングの溝に指が挟まっていても容赦なく腕を動かしており、もう指の殆どがあらぬ方向を向いていた、但しその指のお陰か、下敷きの腕はほぼ脱出し始めていた……
……逃げようかとも思うが、この復活劇を確認しないといけない義務感もある……これは、危険な事だからだ。
首が殆ど切れているのに、『ヤツら』は息を吹き替えし、立ち上がろうとしているからだ。
こんな事は今まで無いことだった。
これが他の『ヤツら』でも起きることなら由々しき事態だった……
……僕は階段扉開けて、屋内に入り、扉を少し開けて観察する、
いつでも扉を閉めれる様に……
……その間に、もう両手が自由になった『ヤツら』は配管を両手で掴み、体を持ち上げようとするが、流石にグレーチングごと身体を持ち上げる事は出来ないのか、少し身体が浮いては、床に落ちを繰り返していた……
……『ヤツら』は脱出の方向性を変えた……
身体を横に、つまり床と平行に動かす。
「ブチッ、ブチチィーー」聴きたく無い音を立てて、『ヤツら』は配管が刺さった穴を拡げる、指の折れた両手で配管を押し、皮膚・筋肉を千切る……
もう少しで配管から身体が外れる、お腹は、10センチ程度の穴があいている。
『ヤツら』は両手を穴に突っ込み、最後に天橋立て程度に繋がっていた左脇腹を白衣ごと引きちぎる……「ブッ....」割りと控えめな音を立てて、彼の脇腹の穴は、穴でなくなった……
身体を横に滑らせて、白衣のボタンや裾をグレーチングに引っ掛けながらも、彼はグレーチングの下敷きから逃れた……
……うつ伏せになり、膝と肘を使い方四つ足になる。首は僕が殆どを絶ち切ってしまった為に、S県のS焼きの狸のキン○マの如く……ぶらぶら揺れている……喩えが汚い……ごめんなさい……
『ヤツら』は使い物にならない指を付けた掌を無造作に床に叩き付け上半身を起こす。脇腹の大きな穴の為に、左半身にかなり傾きながら膝立ちの体制になる。
初めて自立歩行が出来るようになったロボットみたいな動きで、ガクガクと立ち上がろうとする、その直後左半身の傾きを支えきれなくなり、中腰のまま、左へよろめき、また両手を床につく、直ぐに再度立とうとする。
今度は傾きを計算したのか、ぐらつきながらも両足でしっかりと立った。しかしバランスをとる為、終始千鳥足で動いている……
……
ダンスの『ボックス』みたいな動き……
……
首は辛うじて、繋がっているが、身体がゆらゆら動く度に、いつ引きちぎれないか心配な程揺れている。
……
じわじわ、摺り足で近づいて来る……
歩みは遅い……しかしもう10m程度まで来ている……
僕は観察を諦める……もうタイムアップだ……
……
階段扉を閉める、施錠する、階段を下り始める……
階段途中の踊り場から扉の向こう側で、「ドンッ、ガシッ」という様な打撃音が響き続けるのが聴こえる。
扉の磨りガラス越しに『ヤツら』の上半身が透けて見える。
……5階に到着する……バリケードから落ちた自転車の残骸で、屋上からの階段を塞ぐ……まともに歩けない『ヤツら』はこれを越えるだけでも一苦労だろう……追加で冷蔵庫も倒しておく。
「ガシャン……」ガラスの割れた音、想像するに扉の磨りガラスを割って侵入するつもりなのだろう。
音に注力しながら5階から4階へ走り降りる。
4階に辿り着いた。
バリケードは嬉しくない事に僕のもう1つの逃げ道を塞いでくれた……逃げ道は階段だけだ。
上の方で微かにゴトゴト音がする……奮闘している『ヤツら』から距離を取るためにも、急いで3階に走り降りる……
もう一刻も早く脱出して、この事をおっさん先生に伝えるべきだと思った、コンビナートの件よりも優先順位が高かった、貴重な情報が入ってるかもしれないMicroSDカードも渡さないといけない。
身体は既に雨を浴びた寒さを忘れ、熱を帯びている……
バイクで言えば暖機が終わった位、身体も感覚も研ぎ澄まされてきた、飛び降りる様に階段を下りながら、五感で異常を感知する。
3階に着いた。
2階の階段の方から擦過音が聞こえる。
振り向いて2階の階段を見る、ネクタイハチマキサラリーマンの『ヤツら』が階段手摺にしがみつきながら上ってきていた。
受付窓口から起き上がれたんだ……
僕を認識したサラリーマン『ヤツら』は少しだけ早足になり僕に向かってきた。
相変わらずのふらふらした足取り、30年経ってもまだ、酔いが覚めないらしい。
数秒観察する……左脚は大腿部に大きな裂傷があり、骨まで切断しており、右腕についても上腕の骨が剥き出しになっている。
……
僕は足払いの様なローキックを『ヤツら』の右足に放つ!
手摺を持ってやっとこさ立っていた『ヤツら』は支えの右脚を蹴られ、前のめりに倒れたがしぶとく手摺を掴んでいる、左腕の肘関節をジュラルミン製のLEDライトで叩く。鉈の方が良かったかな?と後悔したが、
「ゴキンッ!」関節が可動範囲以上に折れ曲がり手摺から離れた、階段に五体投地した様なポーズになる。
結果は上々、想像どうり。
僕は跳び『ヤツら』の頸椎めがけて片足で着地した。
頸椎を思いっきり踏まれたせいで『ヤツら』は階段の縁に上顎を打ち付け、首が後ろ向きに90度折れた、何とも言えない鈍い音がした。
そのまま、『ヤツら』を踏んで2階へと向かう。
……まだ、サラリーマン『ヤツら』はゴソゴソ動いている、首を完全に切断していないからだろう。
しかし、ほぼ動けないならそれで良かった。
言い方は悪いが、これ以上相手をするのは時間の無駄だった。
2階に着いて、受付窓口のある広い待合室に出る。
中央に上下階に向かうエスカレーターがある、階段の利用を止めたのは、単純に遮蔽物が有り狭い階段を避けた為だ、万が一階段で挟み撃ちなど考えたくも無かった。
上る際はエスカレータ自体の経年劣化を気にして使用しなかったが、今はそんな事言ってられなかった、エスカレータ周囲は階下共に開けた待合室だから、索敵が容易だった事も理由の一因だ。
2階のエスカレータから1階を観察する、『ヤツら』
の気配は無い。
もう動かないエスカレータの階段を一足跳びに駆け降りる、勢い良く1階に滑りながら着地。
もうエントランスまでは15m程度。
もう一度周囲を確認して、出入口の風除室に行く。
床に散らかったガラス片で滑らない様に、気を付けながら、屋外へ出た。
ホッとした……
何とか逃げ延びた……
もう、雨は止み始め、代わりに透き通るような青空と暖かい太陽が顔を出し始めている。
バイクのソーラー蓄電も捗るだろう。
太陽を観ながら背伸びをする、おっさん先生に言わないといけないことが沢山有る。
肩をぐるぐる回しながら、バイクに近付く……
青々と繁る雑草……
晴天の青空と太陽……
そしてオレンジ色のバイク……
いいコントラストだった……
……突然……
「ゴギャ!!!」としか形容できな音がする。
何か柔らかいモノが高速で激突した音……
……
音のした方へ振り返る。
……
アスファルトの上に白と赤黒いモノが、近代オブジェの如く、そこに在った。
オブジェの一部が動いた。
それが脚だと判った時、背中を寒気どころか電撃が走った……
白い布の一部に見覚えがある……
《KURO.E》の刺繍……
……参ったな……
この『ヤツら』には多少の知性を感じる……
僕のスピードと自分のスピードを考察して屋上の非常扉を通過するのは諦めたんだ。
追い付くのに一番早いのは階段でもエレベーターでもエスカレータでもなく自由落下……コレだろう。
ただし、『ヤツら』の思考力の限界は、自身の耐久力を計算できなかった点だ。
確かに最短距離で地面まで到達出来た訳だが……
もう身体のほぼ全ての骨が折れたんじゃないかと思う程の近代オブジェ感だったから、これでは立ち上がれるのかも疑問だ。
案の定、四肢の末端をぶるぶる動かしていても、それ以上は動け無い様だった。
動けない原因は明白で『ヤツら』の背骨は、V字を越えて折れ曲がり、足も膝以外にもう1つ関節が増えていた、新しい関節から白い骨が飛び出している。
ただ、最大のダメージは、着地時の衝撃により、辛うじて繋がっていた首がちぎれ飛び、僕の方にコロコロ転がっている事だった……
身体から離れた首は、顔面の左側眼底を地面との激突で骨折しているのか凹っており、周囲は擦過傷……右眼球は飛び出し、穴という穴から赤黒い血を垂れ流している。
20m程度はある屋上から落ちたのだから当たり前か……
『ヤツら』はもう反射によって動いているだけに見える、カエルの足の実験みたいなもんだ……
少しの間、『ヤツら』は動き続けたが、3分も経たず僕の観ている前で動きを停止した。
……
振り返りバイクに向かう。
バイクは何事もなく停まっていた。
ヘルメットホルダーからヘルメットを外し、被る。
クラッチを握りキーを回してセルを押す、こいつはcabなのだが、まだチョークは不要だった。
素直にエンジンが掛かる……小型PCをバイクのハンドルに取り付けたマウントに嵌める、充電🔌が開始される。
車体を斜めに倒して、ブレーキを握りスロットルを捻る。車体は前輪を中心にして円を書く様に後輪が回る。
ブレーキターンだ。
主に回転範囲が満足に取れない狭い場所でバイクの向きを変えたい時や素早くUターンしたい時に使うスキルだ。
だからこの広い空間ではただのカッコ付けだ。
急いで、I市に戻ろう。
僕はクラッチを離し、猛然と庁舎を飛び出す。
雨が止んだ大空には綺麗な虹が掛かっている、いつも思う。
虹のたもとが見たい……
虹のたもとには宝物が在るらしい……
庁舎から坂道上り国道の沿いを走る少しだけ上からI市を望む……
その時僕は、生まれて初めてたもとが観れた……
……
この虹のたもとはI市に伸びていた。
丁度あの商店街、あれは確かに僕の大事な宝物……皆の居る愛すべき小さな集落……
あの人達の為に僕は頑張るんだ……
……
……
後輪が土煙を立てながら、突っ走る。
虹のたもとを目印に雑草満載の舗装路をスロットル全開でかっ飛ぶ。
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