朝比奈みくるの懺悔

朝比奈みくるの懺悔ざんげ

The Confession of Her Ladyship Mikuru of Asahina


「あら、キョンくん?そんなところでなにをやってるの?」


なにって、仕事ですよ。告解室こっかいしつですから


「へー、キョンくんが人様の悩み相談なんて受けるようになったのね。いろいろとたいへんでしょうね」


なんかトゲがありますね。告解は強制ではないんで、お嫌なら別にいいんですけど


「知ってるかしら、聖書の教えでは神父が信徒の罪をゆるすという根拠がないので、英国国教会では告解を廃止したのだけど」


朝比奈さん、困りますよーそういう設定なんだからマジに突っ込まれちゃ


「あらごめんなさい。そうよね、神様も商売だものね。じゃあ神にも等しい未来人のわたしが懺悔ざんげしてあげますね」


あげますって……、まあどうぞ


「じゃあ行きまーす。神父様、わたしは罪を犯しました。あ待って、キョンくん好みにもっとかわいいほうがいいかしら。神父さまあ、あのぅあたしぃとっても悪いことしちゃいましたあテヘッ。八百年の未来からはるばるやってきて、白銀の王子様を見事射止めちゃいましたあ。奥さんがいたんだけど、別れてわたしと一緒になってくれたんですよー、若いって罪ですよねー。名前がジョンスミスってだけでそれ以外はなんの共通点もないんだけどー、こっちにして正解だったなーなんて。あらーキョンくんワナワナ震えてるけど風邪引いたのかしら」


あの、もういいです。寄付箱にお金入れて、アベマリアでもなんでもとなえててください

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