震える
心臓が剥き出しになったから
生まれることが出来たんだ
柔らかい産声
灯台の光が潰えた
窓の外に散らばった静寂
真実はとうの昔に
灰の病棟に置いてきた
散りばめたのは 誰
何処へ行くの
何処へ行きたいの
知ろうとしただけで
判ろうとはしなかった
無垢の毒が蛇口から滴っている
飲み干して
命を吐いた
消えればよかったのに
消えてくれればよかったのに
向日葵の奥に隠した真実が
選ばれる
耳に入れた雑音が花開く
助かってみたかった
報われてみたかった
捨てられても癒えない
誰かのためには生きられない
傍らの向日葵が口を閉じる
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます