第21話 『姉がどんどん腐っていくのが嫌だった』

まだまだ続きますよ。

第21作目は後前ぱんつ先生作、『姉がどんどん腐っていくのが嫌だった』です。

その中でも特にこの題名にマッチしていた「姉と僕とれんげ草の花言葉」を紹介します。


とある弟が見た、自分の姉


がこの小説のテーマとなっています。

淡々と描かれている文体に、直喩・隠喩もほとんど用いない表現法。

作り自体は、今までの作品の中で一番シンプルと言ってもいいでしょう。

しかし・・・いや、だからこそでしょうか

ここまでストーリーの奥深さが感じられるのは


『姉が凄く綺麗に見えた。』


これは最後の方にある一文です。

しかし、この『綺麗』には二つの意味があると思います。

一つはただ髪が風で揺れる姉の姿に対して

もう一つは、今までのさまざまな未練を晴らした姉の姿に対して

、でしょうか。




弟がどうしても姉のアパートに住みたいといった理由とは果たして

『姉と一緒に居たい』、だけなのでしょうか

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