第2話まさかのライブに初参戦!?
夏休みが始まったばかりの今日この頃。
私は、とあるカフェに来ていた。そう、今日は美桜、美桜と会う約束をしていたからだ。
美桜は、十分遅れで、カフェに到着した。私は、暑さで腹が立っていたのか、美桜に少し怒ってしまった。
「遅いよ。十分遅刻」
「ごめんって、なずなが早すぎるんだよー!もう、私クタクタだよ」
「遅れてくるなって言ったのは、誰何ですか?」
「はいはーいっ!私が言いました。すみませんでした!これでいい?」
「よろしい」
謝罪した美桜は、余程疲れていたのか、椅子に早く座りたかったという顔で座った。
私たちは、お互いに飲み物を注文して、さっそく本題に入った。
「美桜、昨日、このカフェで天峰さんのことについて話そうって言ったじゃん?だからね、私、昨日美桜に言われた通りに花峰さんのことについて調べてきたよ」
「それで、どうでしたか?天峰さんは」
「第一印象は、笑顔が素敵な人だなと思ったよ」
「他には?」
「他にはね…あ、そうそう、私、格闘ゲーム好きなの知ってるでしょ?それでさ、調べてみるとね、天峰さんも意外とゲーマーだったってことが分かってさ。それ見たとき、いいなって思ったよ」
「なるほどね。確か、なずな、格闘ゲームは得意中の得意だったものね」
「うん。だからね、ゲーマーって所に惹かれたの」
と、美桜に話した。問題はこの後だった。美桜は、私に、衝撃なことを言った。
「ねえ、なずな、私と一緒にさ、天峰さんのライブに行かない?」
と言い出したのだ。勿論、私は行きたかった。
でも、私は、お金とか色々かかりそうだし…と思ったり、美桜に迷惑とかからないかな…と思ったりした。
でも、一番大切なのは、親への相談だ。私の親と美桜の親は、昔、近所に住んでいたために仲がいい。でも、ライブに行くことを許してもらえるかどうかは和から分からない。
それも、大切だが、私は根本的にもう一つ聞きたいことがあった。
「あのさ、美桜?私、根本的に聞きたいことあるんだけど…」
「どうしたの?なずな」
「ライブチケットとかは、どうするの?今、夏休みだし…中々、チケットとれないんじゃない?」
「何言ってんの!なずな!チケットなら昨日抽選発表されて、私たちめっちゃ最前列で三月さんの姿見れるようになったんだよ!」
と話してくれた。
私は、驚きのあまり声が出なかった。
しかも、日付は七月二十八日だ。その日は私の誕生日だった。
私の心は嬉しさで溢れていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます