3話 ここから

高山先生がいると思われる病室に向かった。

「高山先生…」

そこで高山先生は、容体が悪化した患者を見ていた。

「エコー持ってきて!はやく!」

大きな声でそう指示した。

「わ!」

ぶつかっても、急用を要するのか、

「すいません」

と、看護師は言わず、そのままエコーを取りに行ってしまった。

「あんた誰?」

高山先生は言ってきた。

「あ…中谷アレンです…」

そこに、エコーを持ってきた看護師が急いで戻ってきた。

「どいてください」

そう言われてしまった。

「こりゃーひどいな…。解離性大動脈瘤だ」

高山先生が言う。

「手術が必要だな…かなり心臓に近いところだな。オペ室は空いてるか?」

「はい。確保できます!」

そこにいたのはフェローの町方綾だった。

自分は思わず言ってしまった。

「超低体温循環法はどうでしょうか…」





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