有澤は泣いています

 https://kakuyomu.jp/works/1177354054882186549


 いいことです。

『サミュの図書館』を完結させることができました。と言ってから一夜。読了してくださった方もいて、ありがたい限りです。余談ですがアルベールは「第一印象最悪なのに気付くと憎めなくて憎い」という、非常にオイシイ子に成長していました。こんな成長のベクトルは予想してなかった。


 さてさて。

 そういうわけでコメントだったりレビューだったり、紹介文を頂いたりもして。その文章を何度も読んでいて、泣きそうになっておりました。


 書評をする前に書いていたものと比べると、前に進めたのかなと。私なりの物語を書けたのかなと、思います。


 よく、勉強をしたいならwebのアマチュア小説ではなく正式な売り物の小説を読めと言います。そりゃ、プロとアマの文なら当然プロの方がうまいわけで、表現を磨きたいならそっちを読んだ方がためになりそうです。

 じゃあ私がやって来たことは成長には繋がらないのか? 勉強のためと言わなくても、本当に文章に何の影響も与えないのか?


 そうじゃないよって、言ってもらえた気がします。


『サミュの図書館』は、私が書評をしていたからあの結末になった。本をどう見て、どう読んで、どう考え、向き合ったか。私が本に向き合った数だけ、小説に反映されていく。だとしたらweb小説をたくさん読んでいくことだって、決して無益ではないと思いました。

 物語が「うまく」書けるようになるのって、何も文章力だけではないんだと、教えてもらえた気がします。


『サミュの図書館』は、正直尖った個性やオリジナリティというものは弱い部類だと思っています。たくさんの小説が溢れているなかで、自分だけが考えた、周囲があっと驚く設定。それだけが個性ではありません。

 私の小説は無個性か? そうだとは思っていません。だって感想をもらえて、たくさんの言葉にしてもらえてる。それだけの愛をもらった小説の、どこが無個性と言うのでしょう。


 清々しい気持ちと、適度な疲労感。それから感想をもらえたときの泣けるほどの喜び。今はそんな気持ちを胸いっぱいにしています。

 ひとまず、抱負の「完結させる」のひとつを達成しました。次はメメント・モリだぜ。

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