有澤には文字を書くことが当然に思えた。

 ㈲アリサワ御取引先・K様「小説を書くことになった起点のアイデアとかありますか?」


 創作関連のご質問、リクエストを賜れて有澤は幸せ者ですね。ありがとうございます。ということで、前回の続きというかなんというか、創作のアイデアのお話です。


 小説を書く起点のアイデア……有澤は物書きなのに読解力が足りないように思えます。起点ってどこからだろう。本当に、「あ、物語書こう」って思ったとき、どうやってアイデアを思いつくか、ということかしら。相変わらず解釈違い起こしてたらごめんなさいね。


 どうしてその小説を書こうとするのだろう。前回ちょこっと触れたかもしれませんが、私が創作をするときは基本的に「こんな話を書きたい」からスタートします。「文字を書きたい」という欲求は書評や感想文で満たされてしまうため、小説を書くのは物語のため、なんですね。

 アイデアの出し方というか、最近はリメイクばかりしているのでアイデアは枯渇している方だと思いますが。「こんな話」は何か作業中に降ってくることが多いです。執筆や創作活動をしてるときはほっとんど降ってきません。仕事でひたすらパソコンと睨めっこしてるとき、ゲームのイベントでランキングをボーダーサーフィンしているとき、ふと「あ、こういう話書けたらいいな」ってなります。アイデアってそんなものですよね。


 「失意のアタラクシア」は今でこそリメイクですが、元々は王道のRPG風ファンタジー小説でした。主人公とヒロインがいて、剣の達人やミステリアス美女連れて悪の親玉を倒す、という王道も王道。「失意のアタラクシア」には一応、キャラクターとして残っていますが、性格などだいぶ変わっています。名前と外見しか名残ないんじゃないか。

 そのときの起点は色んなファンタジー小説を読んでいて「自分だったらどんなRPGにするかな」とifを考えたのが発端だったと記憶しています。当時はRPGにはまっていたのもありますね。今も好きだけど。


 「怠惰な魔女の紀行文」というオムニバスに関しては、私が魔女が好きなのもあり「魔女を書きたい!!」を具現化した結果です。魔女書きたい、は常々思っていたのでアイデアが生まれたきっかけ、は難しいですね。強いて言えば大学で魔女裁判の研究をしていて、それで「邪悪で悲劇的な魔女のイメージを変えたい」と思ったのがきっかけでしょうか。プラス、ミステリーが好きだったので「ずるい謎解きをしよう」という発想をミックスした、ような。


 本当はタイトルに関する話をしたかったんですけど、文字数いい感じなのでお開きです。私が何故物書きに走ったのか、を話したかったんですけど、それはまた別の機会に。

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