第5話

ヴァリアブル・オーガスを隠す為にアイリの案内で広い場所に案内された。


「アイリよ動かしてもらえる?」



アイリが誰かと通信した後に次の瞬間地面が動きだし降下していく。到着した後、目の前に大きな扉みたいな物があった。アイリがまた誰かに通信した後、扉が左右にスライドして開く。


「まさか大きな建物の下にこんな空間があるのかよ」



屋敷の地下に広がるその場所は機体を隠す為には丁度いい場所だった。巨大兵器用に使うハンガーが並びその近くのハンガーにはヴァリアブル・オーガスの様な小型兵器が幾つも並んでいた格納庫になっているのだろうとリクは思った。


「随分と兵器所有しているな共和国で見たこともない機体ばかりだ」


リクはアイリの指示に従い機体をハンガーに乗せ固定させる。リクはコクピット開くと足場用の橋にアイリが立っていた。


「さぁこっちよ」


コクピットから出るとここの整備士なのか獣人とドワーフの少年と少女が機体の点検に入っていた。


アイリの案内で通路を歩くが迷路のようだった。離れたらここをぐるぐる回るのはごめんだとリクは少しだけ思った。



部屋のような場所に到着するとアイリは中に入り続いてリクも入る部屋の中にはテーブルとイスが用意されておりテーブルのお茶とお菓子が置かれていた。


「さぁそこに座ってもらえるかしらリク」

「そうだな今から俺の身がどうなるのか早く決めてそろそろ寮に帰らないと寮長に怒られてしまうからな」


リクとアイリはイスに座り、お茶を少し飲むアイリ。



「で、君達は一体何者か教えてもらえないだろうか」


リクはテーブルに置いてあるお菓子のクッキーをつまみ口に運ぶ、甘い味が中に広がる。



「そうねリクには私達のお願いを聞いてもらわないとね」


「それは?」


「あなたには私達の組織【アイン・ライン】に入ってもらう事とヴァリアブルのパイロットに任命します」


「断ったら?」

「そうねまず学園を退学させてからあなたの身柄を拘束して魔法であなたを操ってヴァリアブルのパイロットをさせるわ」


リクはそれを聞いて彼女の言葉の最後はウソだが最初のは本当にやりそうだと、もうあの兵器を知ってしまった以上は。



「そうだなアイリが入っている組織はどんな活動を行っているんだ?」

「私達の活動は主にギルドとやっている事と一緒と小型兵器をテストをして次の世代モデルの完成よ侵略してくる帝国を追い返すこともしているわ」


(帝国……まだそんな事していたのか…くぅ)


「確かあなたが元住んでいた国でしょう、少しショック?」

リク「いや、あの国は他の国を奪わないと気が済まないような国だって事は昔から知っているだが最近はそんな話しも聞かなくなったからもう変わり始めたとばかり思っていたが」


リク達から出てくる帝国その国の名前は。


【帝国オルタ】ヴェスペリア共和国の隣に位置する国である。


【アリアス王国】


【ヴェスペリア共和国】


【帝国オルタ】


【商業都市ルーティ】


レガリア大陸の中でこの4つの国があり、現状のとこアリアス王国とヴェスペリア共和国と都市ルーティは協力体制に入っているが、帝国オルタは兵器開発が盛んな国でもある。




「帝国は最近、大きな動きを見せないけど多分何か企んでいるでしょうね、今回の魔獣が暴れた件は関係性は無いと思うけど」


リクはお茶を飲み一旦考える、帝国が本格的にこのヴェスペリア共和国を侵略するなら今の内に別の国に行った方が良いのではないのか?っとだが国に渡る前に、ここで組織に入ることを断われば。拘束して牢屋に入れられるかも判らない。


 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る