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2024年4月27日 04:16
ピアノ調律の異世界もの、と伺って、ここまで興味深く拝読いたしました。基本的に調律師としてのお仕事小説的な展開になるのかと思いきや、半分以上が流しのピアノ弾きとしての活躍ぶりを描く展開になっていて、ライブ感あふれる演奏風景をふんだんに楽しませていただきました。それにしてもこの主人公の弾きっぶり、ピアノの状態を察して、選曲からアレンジから自在に変化させて最良の響きになるよう工夫するなど、そのへんの町のピアノ弾きが裸足で逃げそうなテクニシャンぶりではないでしょうか w。発表からだいぶん日時が経っていらっしゃるようで、聞けば近作はもちろん、本業の方でも忙しくしておられるようですので、話の続きをお願いするのは難しいのかなと思いつつ、世界構築の立役者となった伝説の勇者が、なぜスタインウェイを……失礼、ロードストーンを 笑 この世界にもたらしたのか、おそらくはその謎を拾うことになる旅の風景のあれこれも合わせて、心ゆくまで話を追いかけられるものなら追いかけたかった、と申し上げておきます。それはそうと、話の終盤でラヴェルの左手が出てきたのには、ちょっとのけぞりました。これは否定的な意味で申し上げているのではないのですが、たぶんこの選曲は「単に作者が好きな音楽を登場させただけの」結果なんではないかと推察します。無粋なことを申し上げれば、ここでライザの父親が入手できた楽譜にふさわしいのは、むしろスクリャービンの左手のためのノクターン&前奏曲なり、ブラームス編曲のバッハのシャコンヌ、などなどでしょうが、今の我々の音楽がまるごと移入された異世界でラヴェルのコンチェルトが鳴り響く、という想像には、私も胸のざわめきを抑えきれません ^^。思いもかけないところで素敵な作品世界を堪能することが出来ました。ただそれだけをお伝えしたく、コメントいたしました次第。ありがとうございます。
ピアノ調律の異世界もの、と伺って、ここまで興味深く拝読いたしました。
基本的に調律師としてのお仕事小説的な展開になるのかと思いきや、半分以上が流しのピアノ弾きとしての活躍ぶりを描く展開になっていて、ライブ感あふれる演奏風景をふんだんに楽しませていただきました。それにしてもこの主人公の弾きっぶり、ピアノの状態を察して、選曲からアレンジから自在に変化させて最良の響きになるよう工夫するなど、そのへんの町のピアノ弾きが裸足で逃げそうなテクニシャンぶりではないでしょうか w。
発表からだいぶん日時が経っていらっしゃるようで、聞けば近作はもちろん、本業の方でも忙しくしておられるようですので、話の続きをお願いするのは難しいのかなと思いつつ、世界構築の立役者となった伝説の勇者が、なぜスタインウェイを……失礼、ロードストーンを 笑 この世界にもたらしたのか、おそらくはその謎を拾うことになる旅の風景のあれこれも合わせて、心ゆくまで話を追いかけられるものなら追いかけたかった、と申し上げておきます。
それはそうと、話の終盤でラヴェルの左手が出てきたのには、ちょっとのけぞりました。これは否定的な意味で申し上げているのではないのですが、たぶんこの選曲は「単に作者が好きな音楽を登場させただけの」結果なんではないかと推察します。無粋なことを申し上げれば、ここでライザの父親が入手できた楽譜にふさわしいのは、むしろスクリャービンの左手のためのノクターン&前奏曲なり、ブラームス編曲のバッハのシャコンヌ、などなどでしょうが、今の我々の音楽がまるごと移入された異世界でラヴェルのコンチェルトが鳴り響く、という想像には、私も胸のざわめきを抑えきれません ^^。
思いもかけないところで素敵な作品世界を堪能することが出来ました。ただそれだけをお伝えしたく、コメントいたしました次第。ありがとうございます。