俺YOWEE?
「何だ?」
昔の俺のガラケーの着メロが脳内で鳴り終わったかと思うと、視界にログ表示やステータスなどが浮かんできた。ゲームでよくありがちなメニューだ。えーと、ログは
下級竜を倒した!
レベルが2になった!
レベルupによりスキル【
と言う表示がされている。
おそらく、レベルupにより習得したスキル
名前
種族 人間
HP 50
STR 50
VIT 50
MP 50
AGI 50
INT 50
MND 50
スキル
え?
俺のステータス、オール50?
え、嘘…
まあ、まだレベル2だし、きっとこれからチート能力が手に入るはず!
スキルもメニュー以外無しかぁ…正直あるか分からないが魔法は使って見たかった。
ん?
スキル一覧のメニューの表示を消しますか?
はい/いいえ
俺は迷わずはいを押した。
何故なら将来スキル一覧からスキルを選ぶときに多過ぎると選ぶのに時間がかかるからだ。
嘘だ。
本当はいっそのことスキル無しという表示を見たかったからだ。要はやけくそだ。あ、これ自分以外のステータスも見れるみたいだ。
あのドラゴンの…じゃ無くて下級竜のステータスを見て見よう。
名前 無し
種族 下級竜
HP 500
STR 5000
VIT 500
MP 5000
AGI 25
INT 50000
MND 5000
スキル
え?竜だから弱い訳ないとは思ってたけど桁違いすぎじゃね?
でもまぁ速度が俺より遅いとかこいつも下級だし妥当のか?俺から見たら当たったら即死のブレス吐いてくる強敵だった訳だが。
あ、今はそんなことより先生の救助だ。
メニューのせいですっかり忘れていた。
先生の方を向くといつのまにか座り込んで居た。
いや、分かるよ?下級竜追い詰めたのに倒せなくて生徒に倒されるって屈辱で嫌なんでしょ?プライバシー的にステータスは見てないけど先生が追い詰めた感じじゃん?
「助けてくれてありがとう大重君、お礼に目を覚ますのが遅かったようだしこの世界の事や私の強さを教えてあげたいからついて行かせてもらってもいい?」
何?恨んだりせずにお礼で強そうな先生とパーティーで戦ってくれるとか先生は道徳の鏡か。
だが俺は悩まず答えた。
「いいえ、それよりドラゴンの肉でもいいのでなにか料理してください。料理してくれたらそれでいいです。」
実は結構深刻な問題だった。さっきから腹が減って自分で調理するどころじゃなかったのだ。
「はい。では火の魔法でドラゴンのステーキを作りますね。」
火をつける魔法は
ていうかやっぱりあるのか魔法。俺も使いたいな。
そんなことを考えているといつしか午後8時になっていた。あ、時計はメニュー表示の中からOFFになっていたのでONにしたら日時と一緒に表示された。
肉が焼けるいい匂いがする。
「出来ました。」
「お前らは何を食っている!」
料理が出来た事を知らせる声と、腹が減ってそうなクラスメイトの怒声は、ほぼ同時だった。
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