20.値切るつもりじゃなかったのに
「あらちょっとお兄ちゃん男前じゃない。はい、お釣りだよ。ちょっとおまけしといたからね」
「兄ちゃん男前だねー。これから贔屓にしておくれよ。はい、これ一個おまけね」
商店街から帰ってきた千也はよっこいしょ、と買ってきた食材をテーブルに置いた。
「いろいろおまけしてもらったんだけど」
千也が事情を話すと瞳は微笑んだ。
「明日から買い物お願いね」
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