13.罠の数は35

 瞳と千也は縁日へ出かけた。

「あ、金魚」

 千也はしゃがんで金魚をすくう。

「あ、射的」

 千也はキャラメルを手に入れた。

「あ、ヨーヨー」

 千也は赤いヨーヨーを釣りあげた。

「……」

 来なきゃよかったと後悔するがもう遅い。

「あ、お面」

 出店の数は三十五。

 一軒一軒に足を止める千也。

 いつになったら帰れるのかと瞳は夜空を見上げた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る