8.ちらちらと瞬くひかり

 ちらちらと光と影が交差する。

「なー」

「ん?」

 千也はソファに寝そべった瞳に声をかけた。

「蛍光灯が切れかけてるんだけど」

「そうね」

「鬱陶しいんだけど」

「替えはないわよ」

 千也は不服そうに眉をしかめた。

「買ってくる」

「行ってらっしゃい」

 玄関のドアが閉まる音がして瞳は視線を時計に移す。

 ただいまの時刻、午前一時。


 コンビニって蛍光灯売ってたっけ?

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