第五話 制服のお姫様
私は、写真投稿サイトにはいる。
写真に寄せられたたくさんのメッセージをスクロールする。
初日より、遠慮のない要求が増えたような気がする。もっと、きわどいものを。だとか顔がみたい、だとか、スク水で、というコメントを見ながら、私はまた、不安な気持ちになる。期待に応えられなかったら私はまた、見捨てられるのだろうか。
私が撮るみたいな写真を撮っている子は他にも複数いて、私の代わりに成りうる子はいくらでもいる。
私は、水色のブラが覗くくらいに胸元をはだけさせる。シャッターを押し、写真を撮るが、どうしても、アップすることができない。
私はソファーに寝そべって、カノンの投稿した写真を見る。際どすぎるものがないことを確認し、安心したあと、私のページに入る。
私の投稿した写真に対するコメントを見る。ヤバい、制服かわいい。細いね、エッチなこと好き?そんなコメントがいくつも目に留まる。
おぇ。私は声に出して言う。気持ち悪い。みんな死ね。
「あはは、みんな面白いねぇ、いいよ。もっと際どいの撮ってあげる。」私はコメント欄に返信する。
私は、スカートの斜め下から写真を撮り、下着が写っていることに満足する。
私のを見ればいい。カノンの美しい肉体を見るくらいなら私の体をみればいい。あんたたちにカノンの体を見る資格なんて全くない。私は、写真をアップする。
気持ち悪い。みんな死ね。
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