あとがき

う〜ん、どうしようかな……。

僕は三分くらい小説投稿サイトと睨めっこしていた。こんな時この人はどう思うだろう。どんな感情を抱くだろう。それを表現する術が、僕には足りてない。それを実感しながら心はふわふわしていた。

自分の好きなしっとりした曲に合わせて体をゆらゆら。ジャージに身を包んで、僕は夜を描く。美しく、残酷に。そして、優しく。

これからだって夜は続く。また僕はこのように出力の弱い扇風機みたくウンウン唸るのだろう。唸れるだけ幸せだと薄ら笑いを浮かべながら。


よし、まだ書ける。まだ行ける。


いつの間にか音楽はアップテンポの爽快なやつに変わっていて、僕は指を動かした。


その後再び睨めっこが始まるのは言うまでもない。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

夜も更けにし。 深夜 酔人 @yowaiyei

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ