056《男性と女性はどちらかが「すぐれている」のではなく「ちがう」のだ》

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ニール:ペニスをもっている者は、もっていない者よりも価値があるんです。機敏で頭がよくて能力が高い。


神:ほう。わたしはそんなふうには創らなかったがな。それほど、能力にちがいはないはずだが。


ニール:いや、そうなんですよ。ご存じないなんて、驚いたな。地球の人間なら誰だって、知ってますよ。


 だから、女性はローマカトリックやモルモン教の聖職者になれないんです。それに、エルサレムの嘆きの壁でも男性と同じところでは祈れないし、フォーチュン500に数えられる企業のトップにもなれないし、旅客機のパイロットにもなれないし―。


 《神との対話2-P238》(一部略)

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 『神との対話』には、「女性差別」について、随所に書かれています。


 冒頭の会話文は、男女の賃金差別について語り合うところに出てくる一節です。


 同じ内容の仕事をしても、ペニスのある者(男性)にはない者(女性)より多くの賃金が支払われていると、神が指摘します。


 ニールは、女性より男性の方が優秀だから、それは当然のことだと彼の持論を展開します。


 それに対して神は、それぞれの性がそれぞれ特有の性質をもつのであって、どちらが優秀かということではないといっています。


 神は宇宙創造において、男性優位として人間を創造はしていないというのです。


┌《神との対話2-P108》(一部略)


 生命のリズムの輝かしさのひとつは、陰と陽があることだ。


 「存在」のある側面が、べつの側面より「完璧」で、より「良い」ということはない。どちらの側面も単に―すばらしいことだが―ひとつの側面にすぎない。


 男性と女性はどちらかが「すぐれている」のではなく、「ちがう」のだ!ただそれだけだ。良いとか悪いとか判断しているのは、あなただ。


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 さらに『神との対話』は、女性が優れている性質も上げています。


┌《神との対話2-P107》


 生命のリズムをいちばんよく知っているのは女性だ。女性はリズムにしたがって生きている。女性のリズムは生命のリズムそのものだ。女性は男性より「流れにのる」のが上手だ。男性は押したり、引いたり、抵抗したり、流れの方向を変えたりしようとする。女性は流れを感じとり、流れにあわせてかたちづくる。


 女性は風にそよぐ花のメロディを聞いている。見えないものの美を見ている。生命の潮の満ちひきを、力強さを感じている。走るときと休むときを知っている。笑うときと泣くときを、つかむときと離すときを知っている。ほとんどの女性はたおやかに身体を離れる。男性は旅立ちに抵抗する。身体のなかにいるときも、女性は身体を優しく扱う。男性は乱暴に扱う。生命の扱い方も同じだ。


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*〈伊能言天〉からのお願い:神・人生に関心のおありの方に、当ページを紹介いただけましたら嬉しく思います。→https://kakuyomu.jp/works/1177354054886666914

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