007《たとえ、何もしなくても、生きる権利がある》

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 ひとには生きていく基本的な権利がある。たとえ、何もしなくても、生きる権利がある。何も貢献しなくても、生きる権利がある。尊厳をもって生きることは、ひとの基本的な権利である。


 70年間、何もせずに詩を考えていたあげく、何千人もの人びとの理解と洞察の扉を開くようなソネットを、たったひとつだけ生み出したとしたら、その人生は浪費だろうか?

《神との対話2-P265》

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 『神との対話』では、「たとえ、何もしなくても、生きる権利がある」といっています。


 ただ「生きている」だけで意味があるというのです。


 人生の本質は、神性の無数の側面を体験するところにあります。人生に起こる様々な出来事は、その材料でありツールなのです。


 神性を体験するために人生を歩んでいるのですから、体験するチャンスをなるべく多く生かした方が良いのは当然です。


 しかし、「何もしないから生きている意味がない」ということではありません。現実世界に生きているだけで、意味のあることなのです。少なくとも現実を体験しているという、意味があるのです。


 人間には大きく成長する者、それほどでもない者など様々な人がいます。


 それは本質的に見れば、成長が早いか遅いかというだけのことで、全ての人間は様々な道を通って、いつかは必ず神に至るのです。近道をするか、遠道をするかだけの違いなのです。


 生きているだけで、神性を体験するという人生の目的を、その人なりに果しているというのです。




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*〈伊能言天〉からのお願い:神・人生に関心のおありの方に、当ページを紹介いただけましたら嬉しく思います。→https://kakuyomu.jp/works/1177354054886666914

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