4) 安楽死を自殺と同じと見なすことはできない

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 安楽死を自殺と同じと見なすことはできない。


 あらゆる医学的な証拠からみて、どう考えても終わりが間近い人生に終止符を打つことは、まったくべつの種類の判断だよ。


 《神へ帰るP125》(一部略)

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 『神との対話』では、「自殺」は否定的なのに対して、「安楽死」は肯定的に述べられています。


 《神へ帰るP125》でニールは、「人生に終止符を打つための手助けを頼むひとについては、どうですか?」と、「安楽死」について質問しています。


 「安楽死を自殺と同じと見なすことはできない。あらゆる医学的な証拠からみて、どう考えても終わりが間近い人生に終止符を打つことは、まったくべつの種類の判断だよ」と神は答えています。


 死にゆく過程に起きる苦しみと尊厳の喪失から、本人を解放するために死を早めることは、自殺とは全く別ものだと、「安楽死」は肯定的に書かれているのです。


 「安楽死」は一般的に、積極的安楽死と消極的安楽死に分けられています。


 前者は薬など何らかの手段をこうじて死期を早めるものをいい、後者は無理な延命処置はしないというものを意味しています。


 『神との対話』が言及している「安楽死」は、この両者を含めているものと考えられます。

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