2) 抑圧されつづけた羨望は嫉妬になる

┌----------

 羨望を表すことを許されて育った子供は、おとなになったときも羨望に対して健全な態度でいられる。


 羨望はよくないものだと教えられて育った子供、羨望を表してはいけない、それどころか羨しいと感じることすらいけないと言われて育った子供は、成人後、羨望をうまく処理するのに苦労する。


 抑圧されつづけた羨望は、嫉妬になる。非常に不自然な感情だ。人びとは嫉妬のために人殺しをしてきた。


《神との対話3-P46》(一部略)

└----------


 小児期に、「羨望」が否定され続けると、マイナス的な感情である「嫉妬」に変質してしまいます。


 例えば、「あの人のようになりたい」と羨望を抱いたとしましょう。


 この思いは、自分の向上のためにもっと努力しようと、プラス的に作用します。


 しかしその思いが、親など他人に、「夢みたいなことを言っていてはダメだ」と否定されると、思いは萎縮したり、打ち砕かれたりします。


 自分の希望や夢が、抱く度に否定され続けると、自信を喪失し不安が増長されることによって、「羨望」が「嫉妬」に変わり、嫉妬心が醸成されていくのです。


 この嫉妬心は、マイナスの心的エネルギーとなり、他人はもとより、自分自身の成長にも障害となるのです。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る