第2話
昼休み、いつものグループのメンバーとの他愛の無い会話が続く。しかし最近はメガネのおかげか何となく相手の思っていることがわかり、みんなも沙織の話をよく聞いてくれるようになっていた。
もう少しで五時間目の始まりを告げるチャイムがなろうとした時。レイナが思い切ったように口を開いた。
「私、今度の学級委員に立候補しようと思ってるんだ」
あまりリーダーなどはやらないレイナの口からからそんな言葉が出た事に少し驚いたが、みんなは口々に
「レイナなら当選間違いないよ!」
「そうだよ! アキナも…… ううん、みんながレイナの味方だよ!」
と応援と励ましの言葉を送っていた。
しかしその言葉とは裏腹にみんなからは黒のモヤがかかった紫色のオーラが見え、レイナの表情は少し困惑していた。
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