1章

Time without end

朝起きると、泣いている。

げんざいではない、

遠い未来きぼうでもなく、近い未来げんじつでもない。

ただ、近く感じるあの過去を想って、泣いていた。





見上げる先にはのっぺらぼうな天井がある。

いつも、ずっと、変わらない光景。

どんな光さえも射さず、どんな言葉さえも届かず、どんな未来からも閉ざされているその場所は、

ただただ静かで、私は独りぼっち。

天井を見上げて、ずっと、ずっと、永遠に待ち続けている。


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