『ソレイユの涙』 竹神チエ様
https://kakuyomu.jp/works/1177354054886014629
こちらは、142,601文字の力作です。
でも、身構えないでください。
私は一気に読んでしまいました。
惹き込まれたのです。
ただ、それに少し後悔もしています。
1話1話をもっとゆっくり、味わって読めば良かったと。
出来れば、連載中にリアルタイムで追っていきたかった…それくらい大切にしたい作品です。
舞台は架空の国で、‘ドラゴン病’という架空の病気をテーマにしているのですが、お読みいただければ、すぐに実在する病気がモチーフになっている事にお気付きになると思います。
私は職業上、ある程度の医学的知識はあるつもりなのですが、作者様はかなり調べこんでおられます。
感染症ではありますが、感染力は非常に弱く、進行も遅く、直接死に至る病でもないのに、外見を著しく損なうという点で、‘ドラゴン病’は、激しい差別の対象です。
その‘ドラゴン病’に、若くて美しく、何よりも明るくて前向きなソレイユという少女が罹患してしまいます。
主人公の少年は、それでもソレイユを「守りたい」と願いますが、彼女はやがて病のために失われていくであろう美しい肢体を、彼の想い出の中に残し、ひとり隔離施設に行ってしまいます。
一方、主人公は兵士として戦地へ。
物語としては、悲恋です。
ですが、最高の純愛です。
また、社会派作品の一面も持ちます。
読後しばらく、ぼーっとしてしまいました。
映画や小説では、滅多に泣かない私も、ラストには自然と涙が溢れました。
最高の作品です。
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