第6話 加害者家族を非難する無責任


子供ならともかく大人の行動に対して責任をとれなんてあなた正気ですか。三十歳の大人が万引きしたからと、両親は責任を取りますか。取りませんよね。なのに死刑相当の凶悪犯になるとこのような無責任な言動をとりたがる人が出てくるのは不思議です。

確かに子供には親の監督責任がありますよ。だから少年(十八歳未満)には死刑がないのです。親にも責任があると言えるから。十八歳以上なら、例え百人殺そうが親に責任を押し付けてはなりません。

まだ判りませんか? ヒトラーの命令でヨーロッパのユダヤ人600万人が虐殺されました。ヒトラーの両親に責任はありますか。ヒトラーの両親の育児方法のどこに600万虐殺のメソッドがあったのでしょうか。あるとしたら私は知りたい。麻原彰晃の両親にも同じことが言えます。


人は犯罪者になろうと思って生まれてくるのではないし、犯罪者にさせようとして親は育児しているのではない。

「みんなに恨まれ憎悪され嫌悪される立派な凶悪犯に育ててやるからな」という確信が親にあるなら、親に責任があるでしょう。でもないでしょ。


親はどんな子でも幸せになってほしいと思っているのです。被害者家族だけではなく加害者家族の親の気持ちも少しは考えてあげてくださいよ。

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