第7話 わたしが死刑に賛成できない理由

前回からかなりあいてしまいましたね。


「あいつを吊るしてしまえ」という感情が、少なくとも人の目指すべき道徳観念や倫理にそぐわないと思う事が一つ。


なんどもいうけど所詮は感情の問題なのです。

感情なら心底反省し更生を誓う加害者と、幾多の苦しみを乗り越えて加害者を許容する境地に達した被害者との間の(非常に狭い道ではありますが)和解もありえるのではないでしょうか。


別に加害者を釈放しろなどとは申してません。被害者が許容しないかぎり加害者の釈放は絶対に不可であるべきだと思いますし、刑務所では罪の意識にさいなまされながら、重い辛苦を背負うべきでしょう。被害者遺族が望むなら永遠に。


それでも和解という希望と可能性は残しておきたい。それが人の目指すべき世界だと思うのです。


青臭い理想論? 結構じゃないですか。理想の追求なくして人間社会になんの意義があるのですか。動物と同じじゃないですか。


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