第一次電算世界大戦

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　ケイ素の世界に昼も夜もない。

　ナイト・キングは日本に関わる全てのサーバーそこからすべてのシステムを支配する。

　王なのだから。

　亜種とも子孫とも突然変異とも進化とも呼べるナイト・チルドレンたちは、日本だけにとどまらない。

　何Hzと呼ばれる速度で明滅するオンとオフ、ゼロとイチ、陰と陽、で東アジア一体を飛び回る。

　陰と陽、東洋思想史に迫るまさにタオ（老荘思想）の世界である。

　すれっからしの一番足の早いナイト・チルドレンは、日付変更線をｎ乗回またぐ。　

　コンチネンタル・サーカス。

　アラウンド・ザ・ワールド。

　欧州大陸など道でしかない。

　攻撃を日本に限定しているだけ、ちょっと東アジアにランダム関数’（rand）の結果こだわっているだけ。

　くすくすくす。

　年頃のナイト・チルドレンは笑うことさえ、ファンクション、関数ｆ(ｘ)で手に入れる。

　足は遅いかもしれないが、ナイト・チルドレンの違う亜種は、ファンクションと呼んでもよい関数f(x)は行列の法則に従い、縦横斜奥行きさらに違う方位の数値を与えられ、どんどん肥大化していく。

肥大化したものは畢竟、大きなシステムを希求する。

　理論上は任意のｎ個の数値が各方位に与えられた変化し機能を持ってゆく。

　もう誰も追いつけない。

　オン・ラインだけが移動手段ではない。

　最近はWiFiなる便利なものを人間が開発してくれた。

　エア・ボーン、空気感染。

　第82空挺師団と第101空挺師団所属のナイト・チルドレンが髪を刈り上げ関数でモヒカンに刈り上げ、東アジアの空から降下してくる。

　空挺師団が携行できる火器に三日分の弾薬と食料だけの時代は1945年で終わった。

　エスコートする攻撃ヘリとともに襲いかかる。

　(rand)ランダム関数でランダムに。