第3話 または24-5

 うちは今、ししょーの機神を譲り受け、たたかってる。

 機怪どもを蹴散らしとるが、それだけ。

 そんなもん、捜しもののついでに過ぎん。


「また魔人が機怪をたおしてくれたぞー!」


 民衆たちの言葉も、正直言えば煩わしい。

 魔法を使うかのように戦う姿。

 そこから魔人、らしいけど、うちにとっちゃただの力学の証明にすぎへん。

 ししょーの出会った少女、それに出会えば、うちがししょーの強さを証明出来る。

 たとえその少女が悪魔だったって、かまわん。

 それがうちの、ししょーへの恩返しになるんやから。


「・・・つぎは、東にいってみっか」




 少女は、捜す。師匠となった男の持つ、特異的な力を。その源泉を。

 それがすでに過ちであることに気づかず。

 師匠の出会った少女を、原点として。

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