第3話 または24-2
「ここからが本番ってところか・・・」
少女が特異界層存在点から現れた所を奴らは狙ってやがる。
あの嬢ちゃんに何があるかはわかんねえ。
・・・それでも、助ける事に理由なんて一つだけだ。
「見捨てちまったら、気分が悪いんだよ!」
帝国ヒルナトシカの機怪どもがどれだけ居た所で俺のやることは変わらねえ。
”殴って、吹き飛ばす。”
だが、今回はそれが・・・出来なかった。
少女が、動いた。
「おいおい、冗談だろ・・・?」
それは例えるなら、台風だった。
少女の周囲を、風が舞う。
それによってふきとばされ、あるいはコマ切れにされた機怪たち。
しかし、少女に風は、襲いかからない。
暫くそれを眺め、機怪たちもいなくなった頃、少女が目覚め、こちらを向く。
・・・はっきりいって、化け物にしか見えない。
だが、調査に来たんだ。去る訳にはいかない。
意を決して、少女に語りかける。
「・・・なあ。嬢ちゃん」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます