section.2 さんにんいっしょ

 ――ほーら。いくよ、そーた。

 ――なんでおれが。

 ――ボクにまかせろ。

 ――まかせろって、芽依。おまえ、えらそうだな。一美までまきこみやがって。

   一美もなんかいえ。

 ――う、うん。でもね、そーたくん。わたしもいっしょにえーが、みたいな。

 ――おまえもかよ。

 ――あきらめようよ。ボクたちナカマで、カゾクなんだから! よくいうよ。

   やめるときも、すこやかなときもいっしょだって! どんなときもね!

 ――おれはひとりがいーよ。おちくつくし。

 ――ふーん? 一美ともボクともかかわらず、ずーっとひとりで、えーがみてる?

 ――それでもいいよ、おれは。

 ――ボクは、やだなぁ。だってなかまでしょ? そーたいないとつまんないよ。

 ――なれなれしいやつ。

 ――そーたくん、顔あかいよ。

 ――あっ、てれてるんだ そーた。

 ――う、うるさい。

 ――そーたくんって、つんでれ?

 ――あー、たしかにそれっぽいよね。そーたかわいい-。

 ――だまれ、芽依。まぁ、おまえらのことは嫌いじゃないけどさ。

 ――うん。ボクも、そーたとかずみのことすきだよ。ナカマだもん。一美は?

 ――わ、わたしは・・・・・・その・・・・・・。

 ――あー、ずるいよ。ねえ、どうなの? 

 ――す、好きだよ。芽依ちゃんも、そ、そーたくんのことも。な、ナカマだから。

 ――うん! だよね?

 ――ばかなやつ・・・・・・

 ――ん? なんかいった?

 ――なんでもないよ。でも、ありがとな、芽依。

   おまえたちといっしょなのは、まあまあ悪くない。

 ――うん。ボク楽しいよ。

 ――わたしも、たのしい。ずっと、つづけばいいのに。

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