section.2 さんにんいっしょ
――ほーら。いくよ、そーた。
――なんでおれが。
――ボクにまかせろ。
――まかせろって、芽依。おまえ、えらそうだな。一美までまきこみやがって。
一美もなんかいえ。
――う、うん。でもね、そーたくん。わたしもいっしょにえーが、みたいな。
――おまえもかよ。
――あきらめようよ。ボクたちナカマで、カゾクなんだから! よくいうよ。
やめるときも、すこやかなときもいっしょだって! どんなときもね!
――おれはひとりがいーよ。おちくつくし。
――ふーん? 一美ともボクともかかわらず、ずーっとひとりで、えーがみてる?
――それでもいいよ、おれは。
――ボクは、やだなぁ。だってなかまでしょ? そーたいないとつまんないよ。
――なれなれしいやつ。
――そーたくん、顔あかいよ。
――あっ、てれてるんだ そーた。
――う、うるさい。
――そーたくんって、つんでれ?
――あー、たしかにそれっぽいよね。そーたかわいい-。
――だまれ、芽依。まぁ、おまえらのことは嫌いじゃないけどさ。
――うん。ボクも、そーたとかずみのことすきだよ。ナカマだもん。一美は?
――わ、わたしは・・・・・・その・・・・・・。
――あー、ずるいよ。ねえ、どうなの?
――す、好きだよ。芽依ちゃんも、そ、そーたくんのことも。な、ナカマだから。
――うん! だよね?
――ばかなやつ・・・・・・
――ん? なんかいった?
――なんでもないよ。でも、ありがとな、芽依。
おまえたちといっしょなのは、まあまあ悪くない。
――うん。ボク楽しいよ。
――わたしも、たのしい。ずっと、つづけばいいのに。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます