第一章 鎖
section.1 毎朝のメール ~件名:あいさつ~
一美「おはよう。良い天気だね。わたしはいつも通りだよ。双太くんは、どう?」
双太「おはよう。ほんとに良い天気だな。おれもいつも通りだよ。ねむいし、だるいし、めんどーだ」
一美「だめだよ。学校行って、勉強して、立派に卒業して、進学とか就職をする。それがわたしたちにとって一番大事なことでしょ」
双太「うるせー。分かってるよそんなことは。一美はおれのおかんか何かかよ」
一美「お母さんじゃないよ! わたしそんなに年とってないもん!」
双太「……そっちかよ」
一美「そっち?」
双太「まあ、いいや。心配するな。ちゃんと行くよ」
一美「うん。よかった。今日もいつもの場所で大丈夫かな?」
双太「いつも通りなんだから聞かなくても良いだろ」
一美「ごめん」
双太「謝るなって。まあ、いいさ。今日も1日、よろしくな」
一美「うん。今日はバイトもあるからいつもより頑張らないとね」
双太「そうだな」
一美「今日もいっしょに、がんばろー!」
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