第105話 先生に可愛がられていた
子どもの頃の私の立ち位置は、スクールカースト最底辺なのだが、同級生の中でありながら年下のような扱いだった。
これは大人になってからもたまにある事で、私の方が年上なのに、周りのみんなが私に世話を焼いてくれるというか優しくしてくれるというか、そういう立ち位置なのだ。
背がとても低いからだろうか?
バカにされているわけじゃないのに、みんなより子どもみたいな扱いなのだ。
それとたまに先生に異様にひいきされていた。
小学校一年生の時の担任の若い男の先生は、ロリコンだったんじゃないかと思うほど私の事だけ変に(?)可愛がってくれた。
他の子にはしないのに、私の事だけ膝に抱っこしたり、図工の時間に絵の指導として二人羽織のようにして背後からベッタリ覆いかぶさって手ほどきしてくれた。
そしてその時の絵は市の何かで入選した。
嫌じゃなかったけれど、なんで?とは思っていた。
超未熟児の1450グラムで生まれたので、それが45年前の事だと今以上にかなりの未熟児なわけで、何か私自身は分かっていないような同年代の子とは違う幼さというかそういう感じに見えていたのだろうか。
中学では家庭科の先生と体育の先生が、またまた他の子に『ちゃん付け』をしないのに、わたしには『ちゃん付け』で可愛がり、ひいきしてくれた。
職業訓練校の時の先生も私の事だけ特別に可愛がってくれたが、その時は私は最年少だからだと思っていたが、今にして思うと中学の時の先生がしてくれた可愛がり方に似ていた気もする。
夫は私を『生後5ヶ月』と体型やぷにぷにの腕を触って言うが、先生たちが可愛がってくれたのも、そういう感じに見えたからなのだろうか?
いまだに謎だ。
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