第70話 当日のメール

とうとう24日がきた。


前日の修造クンからのメールでは


「今回ゆっきーと会うけれど、ただ未経験を卒業 するだけじゃなくて

気持ちの中で、恋人いない歴にも終止符を打ったと思ってほしい。

男が風俗で童貞を捨てるのと同じ感覚にはなってほしくないんだ。


こういうこと書くと、摩訶不思議と思うよね。


ごめんね。


ゆっきーは、俺はピューレラさんの彼氏だからって

恋人いない歴には終止符を打たないかもしれないけどピューレラさんの方から


今度から、男性とつきあったことあるって言っていいんだよ。


みたいに言ってもらうのはだめ?

本当に変な話だよね。


(「もちろん私が修造くんと別れるという意味じゃないけど。」)

ともくわえてください。


ピューレラさんに、変なこと頼んでごめんね。

本当にふざけんなとか思ったら、怒ってください。」


ときていた。


世間的な考えからいくと

変な考えの方向に行っちゃってる気がする。


けれど彼は彼なりに色々考えているんだなぁと思い

そして彼は雪子と会ったとしても私を一番に考えてくれるかも。


それならば、私はココを耐えてみようと思ったのだった。


バカだよね。

うん。アホウだよね。


そして当日の夕方近くに彼から携帯にメールで報告があった。


彼からの報告によると


「痛がっていたけど後半『痛さが飛んだ』と言って、それっぽくなりました」


との事。

……してしまったんだね……。


で、二人の気持ちは?


当初の私の計画『二人が付き合う』が現実になるのだろうか?

私は彼に雪子に初めて会った感想を聞いてみた。


けれど彼は雪子の性癖や身体の特徴を答えるばかりで

会う前より惹かれたという感想はなかった。


やっぱり私の取り越し苦労だったの?


……でも雪子の気持ちは?

翌日、私は雪子と電話で話してみた。

すると雪子は意外とあっさりしていて


彼に対する感想はほとんどなかった。



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