第24話 入試

私は予定通り、保育科のある女子校の普通科を受験した。

特別推薦だったので、面接と小論文のみ。


面接は何を聞かれたか憶えていないが

あっという間に終わったぐらい大したものでは無かった。


小論文は、『論文』などと小難しそうな感じなので

一体、どんな事をどんな風に書けば良いのだろうと思ったが

これも「夏の思い出」を小学生が作文で宿題で出す程度の簡単なお題が

求められた……というか求めれれたと思う。


実は、小論文を書く時に集められた教室で

私は後ろの方の席で当時、メガネをかけるかかけないかぐらいの視力で

お題は完全には見えなかったのだ。


何となく、多分、こんなような事だよね?


という事を文章にしたら

受かっていた。


特別推薦は落ちても一般入試に間に合うから

公立を受け直さなきゃかな、と思っていたが

驚くぐらいアッサリと受かっていた。


というわけで私は他の子たちが頑張る

受験勉強をすっ飛ばして高校生になれる確約を得てしまったのだった。

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