第6話 『魔術師とハンターについて』

教えて篠崎先生!のコーナーだ!


担当は変わらず篠崎響呼がお送りするぞ!


今回は『魔術師とハンターについて』だ。


どちらについても少しは話したと思うが、もっと詳しく説明していこうと思う。


まず、魔術師からだ。


魔術師とは、その名の通り魔術に長けた人物に贈られる称号と職であり、選ばれた者は区からの重大な任務に従事することもある。


その責任は重大だ。


彼らがいなければ、他の区からの侵略や力の調和バランスが保てていないことだろう。


現在、A区には100人ほどの魔術師が存在し、その半分以上が日向町に在籍している。


また、高齢化しつつある魔術師業界はST科を設立し、魔術師の卵を育てようとしているようだ。


まぁ、かく言う私もST科教員なのだが。


ST科についてはまた別の機会に話してやろう。


魔術師の定義は意外とバラバラで、実績を残せば認められると言う曖昧なシステムとなっている。


だが、魔術師になれば様々な特典が受けられたりする。


認められればその分契約料も高くなるし、命がけの危険な任務も増える。


特典?


んー、私ハンバーガーにドリンクがつくくらいしか使ってないからあんまり思い出せない。


え?しょぼい?いや、多分もっとあるんだと思うけど、ちょうど忙しくて適当に書類通してたから、あんまり覚えてない。


まあ、気になるなら他の魔術師に聞くなり、魔術師になるなりして自分で調べろ。


次、ハンターについて、の前に公安委員会についてやっとくか。


公安委員会はみんな知ってるよな。


警察組織のことだ。


モンスターへの対処部門もあるが、多くは対人的対処のための見回りや警戒などをしている。


俗に言う公務員だ。


街の中の治安維持が主な仕事。


ハンターはモンスター退治の専門家だ。


様々な保険や依頼の仲介をしてくれる協会が存在し、協会が経営する専用の教育機関も存在する。


現在ほとんどの場合は、教育機関で修業した後に協会にそのまま所属して、ハンターとして働き始めると言うのが一般的。


まれに野良というか、ソロで活動しているハンターもいるが、彼らはかなりの実力者か仲介料も払いたくないというケチなやつのどちらかだ。


協会に所属しておいた方が、保険は降りるし、比較的安全な仕事が多い。


もちろん確実ではない。


怪我や死亡した際のことを考えて、保険に入れる協会に所属しておいた方がいいだろう。


1つ忠告しておくべきことがある。


ハンターはただ強ければいいというわけではない。


長い期間整備外区画からさらにその外側で、サバイバルをしながらモンスターを狩るような仕事だってある。


つまり、知識のないものには向いていない。


ハンターをただモンスター狩りの戦闘狂だと考えている者がいるがそれは勘違いもいいところだ。お笑い種だ。


彼らはモンスター戦闘のプロフェッショナル。


様々な環境や状況に対応できる適応力を身につけている。


ちなみに、現在はヒーラーの雇用を手広くやっているようだ。


回復系の魔術に精通していたり、素質があるもの、また、医学的知識を持つものは優遇されているらしいから、興味があったらそっちに行くのもアリだな。


どうだ?魔術師とハンターそれからちょっとだけ公安の話をしたがわかったかな?


彼らがいなければ街の安全を保つのは難しい。


どの仕事でもみんな誇りを持って、街のために働いている。


目指す者は是非、そこを忘れずにいてほしい。


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る