第5話 『大災厄NOVAについて』

教えて篠崎先生のコーナーも早いものでもう5回目だ。


今回からは趣向を変えて、もっと歴史的な授業をすることにする。


今日は謎に包まれた『大災厄NOVA』についてだ。


そもそも大災厄NOVAについてどれくらいのことを知ってるかな?


まぁ、国家機密でもあったし、その殆どは闇に葬られていた。


ただ1950年にその大災厄が起きて、人類は変化することを余儀なくされた、ってことぐらいか。


大災厄によってもたらされた様々な影響、それらはこの地球という惑星を書き換えるような恐ろしい出来事を引き起こした。


故にNOVAと呼ばれている。


では、NOVAがなぜ起こったのか、それについて知っているかな?


まぁ、それを知っていたら君は歴史の編集者か特異点の観測者なのだろうが、ここにいるみんなはそうではないようだ。


それを語る前に、NOVAによってどんなことが起きたか、答えられるかな?


地震や津波による地形の変化、おーけー。


地軸の変動による季節のズレ、おーけー。


月の涙が落ちてきた、おーけー。


二次災害により多くの人が死亡した、おーけー。


まぁ、大体こんくらいか。


でも、こうしてみるとすごいな私たちの祖先は。


これだけの事が起きても逞しく命を繋いでいるんだからな。


では、君たちに今から世界を半分終焉に突き落とした大災厄NOVAの本質について教えよう。


あっははは、心配するな。


A区では公式に歴史として認められることになった。


消されたりはしないさ。


ではまず、NOVAがどうして起こったのかから説明しよう。


NOVAは偶然の自然的大災害ではない。


人為的によって引き起こされた、いわば人災だ。


驚いたか。


この話をするには、第二次世界大戦の時代まで遡ることになる。


日本の技術力を問題視した第2イギリス共和国がスパイ工作や違法な情報操作を行なったことにより始まった第二次世界大戦。


1945年、ついに戦争は終結し、イギリスやその他国際連盟の国々に、疑わなければ技術や魔術のノウハウなどをもっと提供するという協定を結んだ。


戦争前から研究されていた、天候などを自由に操ることができるシステム。


それこそがNOVAだった。


第2イギリス共和国はスパイからその情報の一部を掴み、日本が危険な装置を作ろうとしていると知り、戦争を仕掛けてきたのだった。


戦争終了から5年後の1950年、NOVAは凍結されるはずだったが、実験中に事故が起き、暴走した魔力は世界中に災害をもたらした。


つまり、NOVAは私たちの祖先が引き起こした世界の終わりだったのだ。


私たちはかの災害を乗り越えたノアの箱船からとって、災厄を乗り越えたものNOAと呼ばれるようになった。


だが、必然だったのだ。


たしかに日本にも大きな被害は出た。


しかし、崩壊した他の国に比べれば日本の被害なんて軽微なものだ。


自治や国としての統制は無くなってしまったが、形が残っている。


その他の国は地形ごと変形してしまっているのだ。


地震や津波、ハリケーンなどの自然災害、疫病や土壌枯渇など、その1年で人類のほとんどが死亡した。


それでも災害はとどまることを知らず、大きく人類史を覆す恐ろしい事件が起きた。


NOVAにより発生した強力な引力が月の一部を引きずり落としたのだ。


その一部は太平洋のど真ん中に落ちさらなる災害を引き起こした、月の涙と呼ばれている。


しかし、月の涙が引き起こした災害なんてのはすでに過半数が死に絶えた人類にはちゃちなものだった。


月の涙によってもたらされた最も大きな変革は、放出される特異な電磁波によって人体や動物たちの遺伝子が組み替えられ、獣人種やモンスターと言ったそれまでにない生物が誕生した。


起こした本人も流石にこんなことは予見していなかったようだがな。


さて、これぐらいでいいか。


なかなかショッキングだろ?


私も最初に聞いた時は面食らったよ。


次はそうだな『魔術師とハンターについて』教えてやろう。




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