第4話 自己紹介

「では、飲み物が届くまで時間もありますし、改めて自己紹介というのはどうでしょうかカグラさん」


 カナンが注文した後にシャロンが続けて提案してきた。私も話したいことがたくさんあったので、「それはいいですね。私も皆さんのことが知りたいです」と、その提案に乗った。


「「「「「ステータス、オープン」」」」」


「ありがとうございます。なら、まずは私からやらせてもらいます。シャロンといいます。少し前にアイルさん達のパーティーに所属したばかりのFランク冒険者です。近くの村出身なので、この辺りの地理には詳しいんですよ」

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シャロン

16歳 女性

Lv:18

種族:ヒューマン

職業:僧侶

称号:Fランク冒険者

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 金髪碧眼のロングヘアー。背は私より低い。今は暑いというのに白を基調とし、青で装飾がされた厚そうなローブを着ている。白い服だと僧侶というより、白い魔法使いを連想するがやることは同じだから違和感はない。レベルは私と同じ。この近くに村もあるのか。後で【スライムの森】とか千里眼の魔女について聞いてもいいかもしれないな。


「次は俺っすね。エイトっす。アイル、カナンとは幼馴染でシャロンとは別の村出身っす。このパーティーの中じゃ、1番この町に詳しいんっすよ。もし、見て回りたいなら、案内するっすよ」

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エイト

17歳 男性

Lv:20

種族:ヒューマン

職業:盗賊

称号:Fランク冒険者

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 黒髪黒目で短髪。背は私より高い。全体的にピチッとした黒の服に要所を鉄製の胸当てや脛当て、手甲などで守っている。動きやすそうな服装でいかにも盗賊らしい。が、忍者っぽさもある。私の中に眠る男心がバンダナをつけるか額当てをつけるかで揉めている。レベルは私よりも上。町に詳しいなら武器や防具なんかを見てみたいから、世話になるかもしれない。


「じゃあ、私ね。私の名前はカナン・ポルチェフよ。魔法使いと思っていたかしら?私、商人なのよ。とは言っても、魔法も使えるわよ。お金のことや気になることがあったら私が教えてあげるわ」

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カナン・ポルチェフ

19歳 女性

Lv:24

種族:ヒューマン

職業:商人

称号:Fランク冒険者

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 黒髪碧眼のロングヘアー。背は私と同じくらい。黒を基調とし、緑で装飾がされた短いワンピースに軽い革製のもので要所を守っている。しかし、まさか魔法使いじゃないなんて。職業がいい加減な世界だから、商人が戦うってのもアリだろうが、レイスの話を聞いた限りでは器用貧乏という感じが強かった。そこのところも含めて彼女には聞きたいことがたくさんありそうだ。


「俺たちの最後は俺だな。アイル・コルチェフだ。歳は19。職業は戦士。今はFランク冒険者だが、明日にはEランク冒険者だ。そして、はSランク冒険者になること。世界を飛び回り、誰も見たことがない新しい世界を自分の手で見つけたいんだ」

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アイル・コルチェフ

19歳 男性

Lv:24

種族:ヒューマン

職業:戦士

称号:夢見るFランク冒険者

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 赤髪黒眼の短髪。背はエイトと同じくらい。鎧を着ているが、騎士のような重そうなものではない。鉄と皮を使った冒険者らしく動きやすそうな鎧だった。アイルはステータスを見れば分かることを全部言っちゃうところが馬鹿っぽいが、カナンとエイト、シャロンがフォローしているのだろう。

 今もカナンが「ちょっとアンタ、それあんま人に言わない約束だったでしょ!」とアインを殴っていた。

 それにしても夢が私と似ている部分もあり、仲良くなれそうな気がした。


「なら、最後は私かな。カグラ・アステライトだ。敬語は無しでも大丈夫だよね?私の夢はこの世界の人々を笑顔にすること。国や町、村を巡って皆が笑顔になるための役に立ちたいんだ」

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カグラ・アステライト

18歳 女性

Lv:18

種族:ヒューマン

職業:勇者

称号:異世界からの旅人

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 私の言葉にアイルが「いい夢だ」と言ってくれたから、私も「アイル達の夢も大きくてかっこいいじゃないか」と返してやった。そして、私達はお互いに笑いあった。


 そんな時、タイミングよく飲み物が届いた。アイルがエールのジョッキを持って乾杯の音頭をとった。


「ならば、お互いの夢が叶うことを祈ろう!乾杯!」


「「「「乾杯!!!!」」」」

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