「悪いものはすぐに手に入るが、良いものはゆっくり手に入る」
ああ、確かにそうですね。
金儲け自体は悪い事では無くても、お金はどうしても人を狂わせてしまいます。それに捕らわれない強い心を持てたら良かったのですが、照海はそうはできなかったのですね。
作者からの返信
無月弟さん、コメントをありがとうございます!
確かに。
少し表現の仕方を直しました。
照海の最初の目的がそれでしたからね。わざわざそのためにトラタ共和国にやって来るくらいですから、難しかったのだと思います。
たとえば、自分のためではなく、本当に人のためを思ってその力を欲しがるなら全然違います。ナータの問いもそういうものでした。自分のためなのか、社会のためなのか。それを問われて照海が黙っていたのは明らかに自分のことだとわかったからでしょう。それが良くないとも感じているので何も言えなかった。本来なら、僧侶であるならば社会のためであるべきなのに。
僧侶の世界もずいぶんと俗にまみれていますね。
せっかくナータに会いに来たのに、目当ては収入を得るための力。黒魔術に走ったのも頷けます。
せめてもう少しナータの言葉を真摯に受け止めていたらこんな事にはならなかったかもしれないのに。
作者からの返信
タイのリッチなお坊さんが少女に乱暴して捕まった事件、お寺で大量の虎の毛皮が見つかった話(高く売れるため)、ニュースで時々ありますよね。日本ではあまりそういうニュースは聞きませんが、ちゃんとしたお坊さんはいても少数派だそうです。
もしかしたら儲かるから僧侶になる人もいるかもしれません。日本では、金儲けしたいなら宗教団体を始めようなんて言われているくらいですからね。
せっかく僧侶になったのだから、照海はその道を極めればよかったのに。無月兄さんのおっしゃる通り、せっかく生き神のナータにも会えて、言葉も交わせたのに勿体無かったです。