Chapter 11:お祭り騒ぎ、あるいはお遊びの決闘
時刻は既に0時を過ぎていて、けれど継立神社の境内は賑やかだ。
「なんつーか、本当にこの街の連中はテンション高いな」
「あはは、あんなことがあった後なのに」
「むしろあんな事があったからじゃないかしら?」
継立神社が先程の戦闘の避難場所となり。そして理由がどうであれ人が集まって、準備が終わっていて、街を襲った脅威が去ったのなら。それこそ景気づけにお祭りを先だって始めてしまう。
戦闘が終わり、もう一度風呂に入り寝巻に着替えたのに。改めて浴衣を着込んで深夜の祭りに来てしまったのは、そんな街の熱気にあてられてしまったからだ。
「よう、待たせたな」
「ああ、古川さんも来てくれたんですね。良かった」
街の方からやって来る人並の中から、高橋と巧の姿が見えた。鞠華や百音と同じく浴衣を着込んだ彼らからは、出会った時の軍服姿とはまた違った印象を受ける。こうしているとどこにでもいる平凡な若者にしか見えない。
ゼスネームレスを撃破した後、暫く走り回っていたらしいが。仕事の引継ぎが終わったのか、あるいは誰かに投げつけたのか。
なお今現在必死で各部署と連携しつつ、とある長髪の中尉が後処理に東奔西走しているのだが。異世界からやって来た鞠華にそれを知る由もない。
「そりゃ、折角の祭りだからな。奢りって話が無くても俺は来てたぜ」
「もしかして嵐馬さんって、意外とお祭り好きだったり?」
「祭りが好きじゃねぇ男はいねぇよ」
確かに巧の疑問はもっともで、鞠華から見ても人付き合いが悪そうな嵐馬が祭り好きなのは意外であった。けれど嵐馬達と知り合ってからまだ半年もたっていないのだから、互いに知らない事の一つや二つ、いや知っていることの方が少ないだろう
「んじゃ、折角だし祭りを楽しもうぜ。全員破産させるつもりで来やがれコラァ!」
「ヒューッ! 太っ腹ねぇ~」
「はは、良いぜ。そこまで言うなら全力で楽しむのが粋って奴だ」
年長者二人は完全に奢られモードで、鞠華は高橋の財布事情を心配してしまう。継立のお祭りはそこまで規模は大きくないが、大の大人が全力で騒げば結構な金額が吹っ飛んでしまうのは目に見えている。
「本当に大丈夫? 足りなくなったら貸してもいいけど」
「安心しろ、最悪官品メシで凌げる」
「まぁ、その辺は気にしなくとも大丈夫だけどさぁ……」
食事が支給されるのなら、大丈夫だろうと鞠華は素直に奢られる事にした。前日のバイト代を貰っているので、懐はそれなりに暖かくはあるが。この場のメンバーでは一番年下なのだから、奢ってもらっても何も問題は無いのだから。
「じゃあどこから回る? やっぱり祭りの定番はわたあめか?」
「うーん、ちょっとガッツリ行きたい感じかなぁ。折角だしたこ焼きにマヨネーズギガ盛りMAXみたいな感じで」
4人の大人が学生のノリでワイワイガヤガヤ境内の方へ進んでいく。何かが足りない気がして鞠華はふと後ろを振り返れば。石段と境内を分ける鳥居の傍に一人ぽつんと、巫女服の少女がこちらを見つめている。
ぱっと彼女が誰だか分からずに、どうにか自分達をこの世界に呼びだした相手であることを
「ねぇ、折角ですし。一緒にお祭りを回りません?」
寂しげな彼女に近づいて、鞠華はすっと手を差し出した。
「いいえ、遠慮しておくわ。だって――」
巫女服の少女は手を伸ばし、けれど触れ合う前に彼女の身体にノイズが走りすっとすり抜けて、鞠華の口からあっと音が漏れた。彼女が肉体を持たない存在であると知っていたのに、それを完全に忘れてしまっていた。
まるで記憶がパラパラとこぼれているようで、彼女に関することは何もかもあやふやになっていく。
「もう私の体は存在していないもの、楽しいお祭りも見てる事しか出来ないから」
おーい! と背後から鞠華を呼ぶ声が聞こえる。
「ねぇ、ボクらはちゃんと元の世界に帰れるんですよね?」
「はい、それは間違いなく。ちゃんと報酬もお渡しします」
彼女は嘘は言っていない、ただ致命的な何かを口にしていないだけで。
「うん、じゃあ一緒にお祭りを楽しみましょうよ」
けれど、そんな事はウィーチューバーである鞠華には関係ない。自分の手が彼女に届かない事実も、恐らく元の世界に戻るとき自分が彼女の事を忘れてしまう現実も。
いつだって鞠華が相手にして来たのは手が届かない画面の向こう側にいる相手で、彼らの全てを忘れないなんてことは出来ないのだから。
「大丈夫です、実況とかそういうのボク得意ですから」
共に楽しみたいと願っているのなら、手が触れられないことなど鞠華にとって些細な事だ。声が届くのなら、姿を見て貰えるのなら、鞠華はなんだって伝えられる。
「えぇっと、つまり?」
「貴女一人の為に、ウィーチューバー“
もう鞠華は彼女に手を伸ばさない。向けるのは最高の笑顔だけ、野外での実況生放送の経験は少ないがまぁどうにかなるだろう。何せ鞠華はトップクラスのウィーチューバーで、この程度の無茶振りなんてこなせて当たり前なのだから。
◇
祭りに出店が立ち並び始めたのはいつの頃だっただろうか? 自分が生きていた時はまだ火を囲んで踊ったり、歌ったりする程度だった筈だ。武士が刀を腰に下げなくなった時期にはこんな感じだったかもしれないし。もしかしたらもっと前からそうだったのかもしれない。
どちらにせよ、1000年かけて擦り切れた感覚と記憶はあやふやで。ここしばらくの目まぐるしい光景で塗りつぶされている。
「あぁん♪ オジサマもうちょっとマヨネーズオマケしてくれない?」
「いやいや、もうここまで来れば金はどうでもいい、オジサンは純粋におねーさんの健康が心配だ! もうたこ焼きが見えないレベルでマヨネーズまみれだぞ?!」
浴衣姿で無茶を言う百音に応えて、まよねーずとやらを乗せ続けていた屋台の店主が根を上げた。500円という値段は暴利に思えるのだが、苦笑いしながら財布を取り出す高橋の様子を見る限り普通の値段なのだろうか?
年収500円ならちょっと前なら相当な高給取りだった筈だが、最近の物価はよく分からない。
「あー、百音さん。そんなにマヨネーズだらけで味が分かります?」
「んー、シンプルで基本的な味わいが良いわよ? こうマイルドでいつも食べてる安心できる味って感じかなぁ?」
「それ、完全にマヨネーズの感想じゃないですかー!」
鞠華のツッコミに口元に笑みを浮べる。状況の半分も理解出来ていないが彼らが楽しそうに話しているのを見るだけで随分と愉快な気持ちになる。その上で時々こちらに目を向けてくれるのだ。
触れ合えない筈なのに、匂いも味も分からないのに。まるで自分もこの場に混ざれていると錯覚してしまいそうになる。
「あーくそぉ、星奈林! マヨネーズ喰うの止めてちょっと来い!」
「もう、嵐馬君はせっかちなんだから…… って射的かぁ、何発当たったの?」
男物で紺色の浴衣を着込んだ嵐馬の手には、長銃が握られていた。戦国時代に流行っていた火縄銃と似た形をしているから分かる。祭り用に火薬を減らしたか、それとも他の方法で弾を撃ちだすか、そのどちらかだろう。
「……5発撃って、1発も当たんなかったんだよ。悪いか!」
「有体に言って腕が悪いのでは?」
「あぁん? 射撃が得意とは言わねぇが、そこまで言われちゃ黙ってられねぇな」
巧の放言で空気が一触即発とまではいかないが、ピリピリと緊張感を帯びていく。
「おい、西村流石に空気を読め。どうする気だ、ここから……」
高橋がはぁと頭を抱えている。世間知らずで俗世に疎い自分でも、今のは意味もなく争いを生みかねない失言だと理解出来る。普通なら口に出す前に不味いと躊躇するものではないだろうか?
巧自身はやらかしてしまった事は理解出来ているらしく、おろおろしているが何が悪かったのか理解出来ていないようだ。
「あ、じゃあ皆さん。折角ですし射的で対決しちゃいません?」
巧の失言で崩れかけた場の空気を変えたのは意外にも鞠華だった。自然に二人の対立構造を非暴力的な射的での勝負に持ち込むのは中々の妙手であると感心する。
「へぇ、クソアマにしちゃいい案をだすじゃねぇか」
「えっと、勝負を…… いや、ルールはどうするの?」
もう一段墓穴を掘り込みそうになった巧に対し、その足を高橋がつま先で蹴りつけて強引に方向転換させる。頭の回転は悪くない、単純に常識がずれていて、その結果として失言を行ってしまう。そういう性なのだろう。
「そうですね、高橋さんと巧さん、嵐馬さんと百音さんでチームを組んで。1人5発で当てた数の多い方が勝ちってのは――」
「いや、あんだけ大口を叩いたんだ。ハンディでクソアマもこっちのチームに入れ」
「へ? いやボクは審判役でいいかなーって」
ニヤニヤした顔で、嵐馬が鞠華の肩を引き寄せる。おろおろとした鞠華は百音に助けを求めようと視線を向けるが、既に彼はまよねーずを食べ終えて、既に店主から長銃を受け取りその調子を確かめている。
「ははは! 折角だ、嬢ちゃんもやれやれ! 審判は俺がやる。なぁにこっちたぁ10年も射的屋のおっちゃんをやってんだ。勝敗の方はしっかり白黒付けてやるぜ?」
ニヤリとグラサンをかけた店主が笑う。一人当たり500円で、5人参加なら一気に2500円、更に対決で盛り上がれば客が集まって来るのだから全く損が無い。
「うーん、まぁハンディキャップとしては丁度いいかなぁ。巧さん達はそれで?」
「うん、実力的に丁度いい勝負になるかなって」
「いやうん、こいつの寝言は聞き流してくれりゃ助かる。ただ罰ゲームをやるなら西村一人にしてくれるなら俺は文句ねぇ。そもそもやらかしたのはコイツだからな」
どうやら話はまとまったらしい。全員分の代金を先払いし、まず長銃を構えたのは高橋と嵐馬だった。真剣な顔で菓子や玩具を狙う男2人は意外と絵になっている。
「へへへ、掛け声とかかけた方が良いか?」
「いや、無くても大丈夫…… っと!」
先に放ったのは高橋、ポンと軽い音と共に飛び出したコルクの弾丸はキャラメルの箱をコトンと倒す。周囲にいつの間にか集まったキャラリーから歓声が上がった。
「まずは1点先取ってな!」
「畜生、なんで当たるんだよ?」
続けて嵐馬が放った弾丸は先ほどまでの失敗を糧にしたのか、小さなネコの置物に向けて飛んでいくが、惜しい所で目標から逸れていく。
「あー、惜しいねぇ兄ちゃん。上手くなってるのは分かるぜ?」
「あーくそ、次だ次!」
パンパンパンと二人は交互に撃っていく。ガチャリとレバーを引き構えて撃つ。シンプルな動作だが、こうして見やると高橋の方が幾分も様になっている。ただし百発百中とまではいかずに2発程外していたが周囲の反応を見る限り充分な腕前である。
そしてそれとは対照的に嵐馬は1発も的に当てられていない。狙い方が悪いのか、それとも獲物の選び方が悪いのか。
「せめて、せめて一発は当ててやらぁ!」
半ばヤケクソ気味に嵐馬はレバーを引いて、長銃を構えて引き金を引き絞る。長髪が揺れて飛び出した弾丸は彼が狙っていたとキャラメルからは逸れるが―― コンとその横に並んだ猫の置物を掠めて落ちた。
「よし、命中!」
「っしゃぁっ!」
グラサンをかけた店長の宣言と当時に、嵐馬は長銃を握ったままぐっと拳を握りしめる。屈託のない素直な喜び方に周囲から惜しみない拍手が送られた。点数的には3対1で負け越しているが、この命中は間違いなく彼にとって勝利よりも価値が高い。
そして周囲は盛り上がったまま、ある意味本番と呼べる試合の幕が開ける。
紺色の浴衣を着込んだ巧と、黄色のハイビスカスを着込んだ百音が屋台の前で長銃を受け取る。どちらの動作も様になっており、合戦前の武者を思わせる精悍さを纏っていた。
「それじゃ、お願いします」
「んー、まぁ大口叩いちゃう気持ちも分からなくないけどね。実際射撃の腕はそこそこみたいだし? けどあんまり天狗になっちゃダメよ? なにせ――」
ぺこりと頭を下げる巧は男子としてはやや低めの自称166cm、それに対し百音はふんわりとした女性的な雰囲気を纏っていても176cmを超えるモデル体型。遊びとはいえ勝負、彼の口角がニヤリと獰猛な笑みを浮べる。
「上には上が居るって事を教えてやるよ」
射的銃をくるりと一周せれば、周囲に集まった人だかりから拍手と歓声が響いた。
「百音さんのあれはガンスピンって言いまして、本当ならもっと小さな拳銃でやる技なんですけれど、射的銃でああも綺麗に決めて魅せるのは神業ですよ、神業!」
恐らくは実戦で使えるものではなく武器を体の一部にした戦士の手慰み芸といったところだろうか? だが鞠華の実況を見る限り、間違いなく一流の芸であることは理解出来る。
「大口叩いちゃったのは事実ですし。実際星奈林さんが一流なのは認めますが――」
やや気圧されつつ、それでも巧はニヤリと笑みを浮べる。
「それでも射撃の腕にはそれなりの自信があります。静止目標なら外しませんよ?」
「上等じゃないか坊主、先に抜きな、なーんてこのルール上じゃ意味無いわよねぇ」
「ええ、けれどそれじゃお言葉に甘えて……っ!」
言い切る前に彼は撃鉄を引き絞り、コルクの弾丸がマッチ箱を弾いて飛ばす。構えてから発射までのタイムラグはほぼゼロ。だがそれで終わらない、そのままレバーを引いて、先端に弾を込め、間髪入れずに再発射。
倒れたマッチを店主が拾う前に、その隣に立つキャラメルの箱を撃ち落とした。どっと観客が驚きの声を上げる。
「くそ、口は悪いがそれだけの腕前だなアイツ」
「いや、腕前があっても言ったら悪い事はありますわ。本当にすいません」
それを見た嵐馬が彼の大言を納得する程度に、巧の早撃ちは美しかった。次々に軽めの的を狙い撃ち当てていく。5発の弾を撃ち尽くすまでたったの10秒という余りにも鮮やかな手並みに集まった観客はため息をつくことしか出来ない。
「ふぅん、いいじゃない。じゃあそうね…… 一応確認しておくけど、同じ的に当てても1点ってルールで大丈夫?」
「ん? 同じ的に当ててもいいけど、倒せなきゃ0点って辺りでどうだ?」
「百音さん、一体何するつもりです?」
店主相手にルールを確認した百音は左手にコルクの弾を持ち。声をかけて来た鞠華に対して楽しそうな笑みを向ける。
「ほら、真ん中にあるゲーム機あるじゃない? アレを倒そうかと思って」
百音が銃口を向けた先には周囲の玩具より一回り大きい箱が鎮座している。見た目からして重く、素人の自分が見る限りコルクの弾丸ではとてもじゃないけれど倒せるとは思えない。
「おいおい、これはお祭りの屋台だぜ? 一応本物だけどよ、だからこそそう簡単に倒れるようには置いて無いって分かるよな?」
遠回しに射的用の長銃では倒せないと、そう店主は言っているのだ。常識的に考えて目玉の商品がそう簡単に取られてはたまらない。重さや配置でそれなりに落とせない工夫が凝らされているのは間違いない。
ややセコい気もするが、それを事前に口にするのはある意味フェアだ。
「流石に台座に固定とかはしてないんでしょ?」
「ああ、商品も本物。一応衝撃吸収用にプチプチは巻いてあるから普通より落ちやすいかもしれないけどよ……」
「じゃあ、5発使えば行けるわ」
店主が言い切る前に、百音の空気銃が火を噴いた。コルクがゲーム機の箱を揺らすが倒れる程ではない。
「百音さん! 大丈夫なんですか?!」
「ほら、まだ揺れてるでしょ? そこにね?」
間髪入れずに放たれる第二射が再び箱を捉える。先ほどとは違う場所、まだ止まっていなかった箱の振り幅がより大きくなった。
「おいおいおいおい! そいつ最新のゲーム機だぞ!?」
「んー、ダメ☆ 置いてある以上は狙うのが礼儀だと思うし~?」
店主の叫びを他所に、3発目が突き刺さって大きくぐらりとゲームの箱が揺れる。
「うわぁ、すごい! これなら落とせちゃうかもしれません!」
「そんなに凄い事なの?」
「ええ! 500円の射的で定価29800円のゲーム機が取れたら凄いですよ!」
どうやら私が寝たり起きたりしている間に随分物価は上昇していたらしい。
「へへ! 行け! 多少旧式だがかえってプレミアが付く!」
「おいおい! 発売されて半年の新型だから! 落されたらぁ商売あがったりだぁ!」
店主の悲鳴をBGMに百音はもう2回引き金を引いて、ゲーム機がグラリと傾いて棚から落ちる。
「ええい、クソ! どうせ取られるなら、壊してなるものか!」
けれどそれが地面に落ちる前に、店主の手が急いでキャッチする。
「ええい畜生! 持ってけ泥棒! 今夜はガチの大赤字だ!」
「凄い! 百音さん本当に凄い! あ、ゲンさん! ゲンさん! 今の見てました?」
百音の絶技と店主の気風の良さに周囲の盛り上がりは最高潮に。やたらと騒ぎ立てる人の中には鞠華達の知り合いも居たようで、ハイタッチで盛り上がっている。
久々の祭りの空気に紅葉して、鞠華に向けて手を伸ばす。けれどそれが届く前に横切る人並に遮られてノイズが走り。それで今の自分が人に触れられない事を思い出して心が冷えた。
けれど、そんな私に鞠華は目を向けて、笑顔をくれる。
ドキリともう無い筈の心臓が飛び跳ねた。この感情は恋と呼ぶには遠く、友情と呼ぶには熱く。ああこれは月から呼びかけられた時と同じだ。信仰と、自分の中の語彙に当てはめるならそれが一番近い。
「よし、じゃあ次はクソアマ。手前の番だ!」
「え!? この2人の後にボクが!?」
「お前が3発当てたらこっちの勝ちだ! さぁ気張れよ!」
だがその感情に浸る前に彼は嵐馬に肩を掴まれ、そのまま射的の屋台に引きずられていく。百音の射撃で
そういう意味で嵐馬の行動は間違っていないのだが、もう少しだけ彼の視線を独り占めしたかったと。私はだいたい1000年ぶりに頬を膨らませるのであった。
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