カルテ6−3 嬉しいも楽しいも二つ分

一度患者を受け入れると決めたならばもう後には退けない。今の限られた人的リソースの範囲で最善を尽くすのみである。

今の病院には医療スタッフはサキとヒイラギの二人がいるが、症状と検査所見を見て診断をつけることはヒイラギには荷が重い。必然的にアライグマの診断が決まるまではサキが担当するしかない。

その間にフェネックが急変したら誰が対応するのか。

透析中のサーバルが低血糖や低血圧を起こしたらどうするのか。

アライグマの怪我の重さによっては緊急の処置が必要になるが・・・

どうする、どうする・・・


多くのケースがサキの頭のなかで膨らみ、気持ちの余裕を圧迫していく。PHSの通話を繋げたまま、サキは考え込み漠然とした懸念を一つ一つ整理し最善のプランを探り出してゆく。


「いいヒイラギ、よく聞いて。今から私がそっちに行って数分でアライグマさんの重症度を判断する。もしアライグマさんの状態が悪くて緊急の処置が必要なら、私がそのままアライグマさんを地下1階の処置室に連れて行って治療するわ。ひとまずヒイラギはサーバルさんに異常が起きないかを注視していて欲しいの。」

「わかった。僕はサーバルさんの体調変化がないかを見ていればいいんだね。」

「そういうことよ。それからアライグマさんの今の様子をざっと教えて欲しいの。」

「はい。ええと、意識清明、会話は可能、自立歩行は困難。発熱なし右足首を捻ったようで痛みは激しいようです。出血はなし、損傷部位に浮腫および内出血あり。現在は座位にて安静状態です!」

「上出来よ、ありがとう!今からそっちに行くわ。」


サキは頷き通話を切ると、部屋の出口のところに1匹のラッキービーストが佇んでいるのがこちらに目を向け佇んでいるのが見えた。病院内にラッキービーストがいるのはいつものことなのでサキは気にとめずフェネックの処置に使用した使い捨ての針などを始末していたが、そのラッキービーストがずっとサキの方を向いていたので不思議に思い、なんとなく声をかけた。


「どうしたのかな?私に何か用?」


ラッキービーストは何も答えず、しかし去りもせずじっとサキを凝視し続けていた。もしかしてこのラッキービーストは何か手伝いに来てくれたのかなとサキはうっすら思った。ラッキービーストはフレンズには不干渉だが稀に助けてくれることがある、前に博士から聞いた話を思い出したからだ。


「もしかして手伝いに来てくれたのかな?そうしたら、もしフェネックさんの容態が危なくなったら私を呼んで欲しいな。」


試しにサキはラッキービーストにゆっくりと頼みごとをしてみた。しかしやはりラッキービーストは黙ったまま少しも動かなかった。ラッキービーストがサキに対して話しかけてくることはこれまでも数回あったが、サキの方から話しかけて返答が返ってきたことは皆無だ。


こっちから話しかけても意味は無いのかな。


ラッキービーストの真意が読めないサキは首を捻り、さっさと後始末を終えると打腱器を白衣のポケットに入れ処置室を出ようとした。

その時、聞き慣れない機械音声がサキの耳に届いた。


《ドクター、そのオーダーを承りました。当該患者の容態が急変した場合、何らかの手段で通知いたします。》


確かにラッキービーストはサキの頼みを「了承した」と告げた。返答が返ってきたことにびっくりして後ろを振り返るとそのラッキービーストもこちらを見ていた。


「今、喋った?」


口をついて出た驚きの問いかけにラッキービーストは一切の反応を見せず、サキは困惑した。しかし今のサキにその疑問を払拭するだけの時間的余裕は無い、すぐにアライグマの診察に向かわなくてはならなかった。


「ボス、頼んだよ。」


サキは疑問を胸にしまいこみ、アライグマのいる2階の透析ルームへと急いだ。



サキが透析ルームへと駆け付けると、待ってましたとばかりにヒイラギが飛びついてきて部屋の端の椅子に座っているアライグマの前に通した。


「アライグマさん、先生来ましたよ。もう大丈夫です。」

「ぬ、そうなのか。先生お願いするのだ。」


アライグマはゆっくりと顔を上げ、目の前に立つサキの姿を爪先から頭の先まで目でなぞって言った。


「なるほど、噂通りの手足をしている先生なのだ。」

「・・・ええ。お気に触りますか。」

「まぁ、生で見るのは初めてだから驚いたのだ。」

「・・・そうですよね。」


サキは苦笑いして両腕を背中に隠した。するとそれを見たアライグマは不敵な笑みを浮かべて右手を差し出した。


「先生、このアライさんは他人を見かけだけで決めつけたりはしないのだ。さっきハシビロコウから聞いたのだ、フェネックを助けるために頑張ってくれているって。それを聞いてアライさんは確信したのだ。先生はセルリアンだけどセルリアンじゃないって。」


サキはアライグマの隣に控えていたハシビロコウに目を移すと、ハシビロコウはその視線に気づいてウインクを返してくれた。


「先生はセルリアンの医者って聞かされて最初はちょっと怖かったのだ。弱っている所を食べられちゃうんじゃないかって。でも今はもう大丈夫なのだ。さあ先生、お願いするのだ。フェネックとアライさんを助けて欲しいのだ!」


差し出された右手を前に、サキは握り返して良いか分からず少し逡巡した。けれど後ろでヒイラギとサーバルと助手が皆微笑んでいるのが背中で感じられ、その温かさに勇気付けられて、サキはまっすぐに差し出されたアライグマの右手を青色の素手で力強く握り返した。触れ合った掌からアライグマの体温が伝わって、それもまたサキの心を温かくした。


「私、医者のフレンズのサキといいます。よろしくお願いします!」



診察にかけられる時間が少ないからといって診察のセオリー自体が変化することは無い。全身の大まかな診察と病歴聴取、そして主訴にコミットした問診と検査をもって診断を絞り込んでいくのだ。大まかにアライグマの全身をみる限りでは、差し迫った症状が出ているわけでは無さそうであった。


「右足首が痛いと聞いていますが、どうされたんですか?」

「森の中で転んで、足を変な感じに捻ってしまったのだ。痛くて歩けないのだ。」

「右の足首ですね。・・・その様子ですと動かすときにかなり痛みが出るようですね。」


アライグマは膝を持って足を上げ、足首を動かそうとしたが痛みで可動域が大きく制限されていた。


「捻った所を見せてください。」


ヒイラギの事前の報告通り右足首の外側は薄紫色に膨れ上がっていた。軽く触ったり指圧したりして確認すると、どうやら前距腓靭帯が損傷しているか剥離骨折を起こしているようだった。足首を捻ったというストーリーにおいては非常に頻度の高いケースである。しかし本当に足首を捻っただけなのだろうか。他に気づいていない損傷はないのだろうか。


「この様子ですと足を内側に捻って痛めてしまったようですね。」

「そうなのだ。」

「転んだ時に他の場所をぶつけたりしましたか?頭とか。」

「顔から倒れたけど他のところは擦り傷くらいだから平気なのだ。頭も別にぶつけてないのだ。」


転倒による急性硬膜下血腫などの重大な病気の可能性が一瞬頭をよぎり、頭をぶつけてはいないかと尋ねてみたが考えすぎだったようだ。腱反射も正常であるし、現時点では脊髄以上の神経にダメージは無いとするのが妥当だ。


アライグマの怪我は右足首の捻挫、あるいは剥離骨折と予想される。


この2つの怪我を鑑別するには足首のX線画像を撮影する必要がある。しかしこの怪我の緊急度は低く、今はrt-PAを投与していて今後急変の恐れがあるフェネックの状態管理に備えるべきだとサキは思った。ラッキービーストが監視しているということだが、それを全面的に信用することはできない。

したがってアライグマの怪我は固定、氷冷、消炎剤の貼付という対症療法で今は様子を見て、サーバルの透析が終わってからヒイラギにX線を撮影して診断確定させた方が適切だと判断した。


「アライグマさん、診察したところ足首の捻挫のようです。どれくらい重い捻挫かはわかりませんが、今は痛みを取り除くことを最優先しますね。」

「そ、そうなのか。お願いするのだ。」


サキは同じフロアの処置室から氷嚢、副え木とテープ、ロキソプロフェン経皮消炎剤を素早く集めて持ってきた。再びアライグマの前にしゃがみ込み、まずはアライグマの右足首の患部に消炎剤を貼り、その上から氷を入れた氷嚢を当てた。そして副え木をアキレス腱の後ろと足底に当て、テープで氷嚢ごと副え木を固定した。


「おお!なんだかヒンヤリして気持ちいいのだ。痛みが少し引いた気がするのだ。」

「これ以上怪我がひどくならないように足首を固定しました。ちょっと窮屈かもしれませんが我慢してください。」

「これくらいならへっちゃらなのだ。先生ありがとうなのだ。」


冷却と消炎剤の効果かアライグマはさっきまでよりも柔和な表情になっていた。サキもその礼ににっこりと返した。

アライグマの怪我が軽症だったのはサキにとって不幸中の幸いであったが、気が抜けない状況はまだまだ続いていた。サキは息をつく暇も無く、フェネックのいる地下一階に戻って容態の監視や追加の検査をしなければならなかった。


「ヒイラギ、私はフェネックさんのところに戻るわ。サーバルさんの方はどう?」

「こっちはいつも通り。安定しているから大丈夫そう。」

「わかった。それじゃあ引き続き頼むわね。透析が終わったらPHSで呼んで。」


ちらと壁時計を見るとフェネックの側を離れてから20分が経過していた。


意外と時間かかってしまったなぁ。下で何も起きていなければ良いが・・・


サキはアライグマの診察と処置に使ったものを大急ぎで片付け透析ルームを飛び出そうとした時、アライグマがサキを呼び止めた。


「せ、先生!フェネックは大丈夫なのか?もし大丈夫なら、その・・・フェネックに会わせて欲しいのだ!アライさんはフェネックがとても心配なのだ。」

「それは・・・」


つい言葉に詰まってしまった。意識を失い生死の境にいるフェネックへの面会を簡単に許してしまって良いのだろうか、そう感じたからだ。


「お願いなのだ!先生!」


再度アライグマはサキに懇願し、目を逸らそうとはしなかった。


もちろんサキはアライグマがフェネックを心配する気持ちは十分に理解できるし、フェネックにしても目覚めた時そばにアライグマがいれば心強いだろう。しかし事態はそう単純ではない。救急の重症患者への面会は患者、加療者にストレスを与える他、容態の急変時に円滑な治療対応ができなくなるリスクがある。アライグマの希望を容認するか、面会謝絶として拒否するか、サキは医学的観点と人道的観点の双方を考慮し判断しなくてはならなかった。


「一生に一度のお願いなのだ!フェネックに会わせて・・・」


アライグマは繰り返した。

そんな中今まで二人を静観していたサーバルが突然口を開いた。


「サキ、私からもお願いするよ。アライグマをフェネックのところに連れてってあげてくれないかな。」

「サーバルさん?」


隣にいたヒイラギが驚いてサーバルに聞き返すと、サーバルは一度アライグマを一瞥してからサキにアライグマの重要な過去を教えた。


「アライグマはね、先代のフェネックと死に別れているの。しかもアライグマが気づいた時にはフェネックは元の姿に戻って息絶えていたらしい。私とアライグマはまだパークにヒトがいた頃からの古い友達だから知っているんだけど、フェネックがいなくなってからのアライグマはずっと悔やんでいたの。あの時自分がフェネックの近くにいれば助けられたかもって。だから・・・」


「サーバル、もういいのだ。あとはアライさんが自分で喋るのだ。」


アライグマはサーバルの話を遮り、しょんぼりした様子でうなだれた。


「サーバルが今言ったことは全部本当のことなのだ。そういうことがあったからアライさんはフェネックにこだわるのだ。わがままなのは分かっているけど、でも親友のピンチに今度も駆けつけられないなんて、そんなのは嫌なのだ。」


後悔に苛まれいつもの元気が失われたアライグマの姿はとても小さく見えた。その姿は、病院に来たばかりの時の、虚ろな目をしていたサーバルさんに似ていた。大切な何かを失い、そこにぽっかりあいた心の穴を埋められずにいたあの時のサーバルの姿に重なった。

サキは自ずとアライグマの車椅子に歩み寄り、身をかがめて俯くアライグマの顔を覗き込んでいた。


「アライグマさんの今の気持ち、よくわかりました。フェネックさんは今のとこ薬を使って病気を治そうとしていますが、意識はなく油断ができない状況です。まずその事は分かってください。」


アライグマは黙ったまま小さく頷いた。


「私と一緒にフェネックさんのところまで行きましょう。まず私がフェネックさんの様子を見て、大丈夫そうだったら面会を許可します。」

「ほ、ほんとうなのか?! 会わせてくれるのか?」

「ええ。ですが私が危険だと判断したら面会は許可できません。フェネックさんの状態がもっとよくなるまで待って頂くことになります。そのことをご理解下さい。」

「分かったのだ。もし今ダメでも何時間でも何日でも待つのだ。フェネックに会えるまで待つのだ!」


衝動的に行動してしまったが、結局はこれで良いのだとサキは思った。誰かの命を救い上げることで希望を与えるのが医師の役割ならば、今の行為もきっと正しい道なのだろう。少なくとも無下に拒否するよりはずっといいと、先程までの暗い表情がみるみるうちに明るくなっていくアライグマを見ながら、サキはそんなふうに考えていた。


エレベーターで地下1階に降りたサキは、ひとまずフェネックのいる部屋の手前でアライグマに待っているよう指示をし、自分は部屋の中へと入った。果たしてフェネックの状態は安定しているだろうかと心配しながらベッドサイドに駆け寄ると、後ろから先ほどと同じラッキービーストがサキの後ろから飛び跳ねて追いかけてきた。


《ドクター、オーダーは現在実行中です。患者、フェネックの状態は概ね安定。オーダー実行中の各バイタルデータの平均値を申し上げます。体温37.0℃、血圧134/92、心拍数79、心電図はsinusで安定。》


おそらくラッキービーストはフェネックにつけたモニターの数値を読み取ることでバイタルデータを追跡していたのだろう。よくできたシステムだとサキは感心した。


「ありがとうボス、助かったよ。」


サキは一言礼を述べ、自分でもフェネックの状態を確認した。

未だ意識は戻らないが心拍数、呼吸数共に安定しており瞳孔の左右不同も消失していた。左右の痛覚の反応具合なども確認したが、そちらも改善傾向にあった。


「rt-PAが良く効いてくれているな。有害反応もなさそう。素早く搬送してくれたハシビロコウさんに感謝しなきゃ。」


幸運なことにフェネックの脳梗塞は大きな支障なく改善されつつあった。その後再びCTとMRIを撮影して病状の把握を行い、その結果も考慮した上で、サキはフェネックへの面会を許可しても問題はないと判断した。するとまた背後のラッキービーストの機械音声の喋り声が聞こえた。


《ドクター、オーダーを完了します。よろしいですか。》

「ええ。ありがとう」


サキがそう答えるとラッキービーストはくるりと背を向け、扉を開けて部屋の外へと消えていった。



「アライグマさん、お待たせしてすみません。面会の準備が整いました。まずは手を消毒して、それから部屋に入って大丈夫ですよ。」

サキが部屋の外のアライグマに面会の許可を知らせた時、アライグマは小1時間部屋の外で待っていた。


「本当なのか?先生ありがとうなのだ!」


アライグマはそう言い、手指の消毒を済ませると自ら車椅子を猛スピードで前に走らせ部屋に駆け込んだ。そして一目散に臥せるフェネックの眼前に駆け寄り、静かに息を立て眠る彼女を見て顔をほころばせた。


「フェネック。生きているのだ。生きているんだよな、先生。」


涙混じりの声だった。


「ええ。フェネックさんの病気は脳の血管が血の塊などによって詰まって起こる脳梗塞というものです。今は血の塊を溶かして血流を再開させる薬を使って治療しています。今後急変する可能性がありますのでまだ安心はできませんが、それでも一番危ない時間帯は乗り切ったと言って良いと思います。」


サキの説明にアライグマは何度も頷き、そして毛布の中のフェネックの手を引き出して優しく握り、それを自分の額に当てた。目をぎゅっと瞑ったアライグマの必死な表情からは、どれだけアライグマがフェネックを思い、情熱を抱いているかがはっきりとわかった。真っ白な部屋のライトの下でひたすらに手を握るその姿は、さながら神へ祈りを捧げる敬虔な修道女のようだった。


今は、二人を邪魔しないでおこう。


サキは静かにベッドサイドを離れ、部屋の端のモニターの前に腰掛けた。そのモニターにはついさっき撮ったCTとMRIの画像が表示されていた。その画像一つ一つを丁寧に読んでいき、それらと来院直後の画像とを比較して、脳梗塞がどれほど改善したかを先ほどより正確に推測した。

その結果は先ほどの判断と変わらず脳梗塞は改善しつつある、というものだった。これを見て初めてサキは一つ安心し支えていた息を吐き、しばし休息を取ろうとリラックスして椅子の背もたれに体重を預けた。

サキはしばらく何も考えずぼーっとした後、何と無くカルテやモニターの画像を俯瞰していた。そんな折、モニターの画像をザッピングの様に何の気なしに眺めていると、ふとある画像でキーボードを叩く指が止まった。それはつい先ほど撮った、来院後2時間の時点での脳血管を映したMRA画像だった。その画像の一部に対しサキは違和感を感じたのだ。


「これ・・・なんだ?」


脳内で警告のサイレンが鳴り響くのをサキは感じた。モニターを操作し来院直後のMRA画像をピックアップし、来院2時間後のMRA像と並べて見比べてみた。その結果は明らかだった。


来院直後の画像ではほとんど映らなかったものが、2時間後の画像には明らかに現れていた。


サキはスッと立ち上がり、先ほどからずっとフェネックの手を握っているアライグマにそっと声をかけた。

「少しだけサーバルさんのところに行ってきます。もし何かあったら呼びに来てください。」

アライグマはコクリと頷いたのを見てサキは静かに部屋を出た。そして早歩きで2階へと駆けた。2階の透析ルームに行くのはヒイラギの意見を聞くため。


さっきまでは気づいていなかった病気。

フェネックの脳には「見えない爆弾」が隠されていたのだ。

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