第3話

君と初めて話したのは…


そう、きっとあの時


クラスの席が、隣だった…そんな物語的な展開あるわけもなく…


俺の隣は入学式の時、君と話してた女の子


「私、小椋ひとみ!よろしく!」


一言で言えば元気すぎる子

いえば、クラスのリーダーになるだろうなって子だった…


案の定、小椋さんは委員長になってたっけ?


まぁ、あんまり興味ないからうろ覚えなんだけど…


「ねえ!君は?」


俺の名前を聞いてどうすんだって本気で思うぐらい、意味がわからなかった


なんで名乗んなきゃいけないの?って言ってやろうかと思ったが、メンドくさいのもゴメンなので素直に名乗っとくことにした


「楠田…しょう」


「楠田君ね!よろしく!」


「うん」


よろしく!なんて言われたからってよろしくする必要はない


俺はそーゆう固定概念ってのが大っ嫌いだ


「なんかさ、楠田君って暗いよねwもっと笑えばいいのにw」


ほっといてくれ


何一つ小椋さんには関係ないじゃないか


俺がどうやって生きようが、どのタイミングで笑おうが関係ないだろ


正直に言う


俺はこーゆータイプの人間が大っ嫌いだ


お節介?


そんな生ぬるいもんじゃない


コッチからしたらただの迷惑


なんかこれ以上、小椋さんと話すのも面倒くさいし、早くここから逃げたい…


小椋さんには悪いけど、小椋さんのマシンガントークの途中で教室を出た


「ちょっと!どこ行くの!」


もう、うるさい…


小椋さんの話を聞きたくないから逃げるんだ…


なんて本人には俺は言えない…


小椋さんは俺に暗いとか言ってきたけど、俺はそこまでメンタル強くねぇし…


「ちょっと、トイレ」


「あっ」


小椋さんもそれ以上はつついてこなかった…



ふぅ…


あっ、俺が君と会った話がまだだったね


君と会ったのはすぐそのあと…


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