少年の教訓
高峯紅亜
少年の教訓
ここは大きな区民体育館。
学校の放課後や休日には子どもたちでいっぱいになります。
いつものようにこの区民体育館で遊んでいる男の子がいました。
彼は身長も高く、顔も整っていますが、傲慢で、自己中でした。
ある日、その区民体育館の自主企画で「ドッチボール大会」が行われました。
年齢制限は小学1年生から中学3年生まで。
中学3年生の彼はもちろんこの大会に参加しました。やる気満々でした。
ピーッッッッッッ
試合開始です。
最初はボール1つでしたが、徐々にボールが2個3個と追加されていきました。
彼はヒートアップしてきてボールをヒュンヒュン投げ始めました。
彼の球は早い、早い。
小さい子達はコート内でブルブル震えていました。
なんせ彼は小さい子達にも容赦なく投げるのですから。
すると彼の投げたうちのボールの1つがコートの隅で震えていた女の子の顔に当たりました。
バンッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッ
「うぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇんんんんんんん!!!!!!」
可哀想に、その女の子は泣いてしまいました。
しかし男の子は気にするどころか、笑いました。
「アーヒャッヒャ、アーヒャッヒャ」
女の子は怒り狂いました。
「お前、やりやがったな」
その小さな女の子はものすごい勢いでボールを男の子に向けて投げました。
ビューーーーーーーーーーーーーーーーーン
バチッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッ
見事彼の顔へ命中しました!
中学3年生のその男の子は顔を抑えて倒れました。
次の日から彼はとても優しくなりました。
少年の教訓 高峯紅亜 @__miuu0521__
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