オープニングフェイズ:PC1『街に迫る影』

GM:では次、PC①のオープニングにいきましょう

条架:きましたね

GM:時刻は変わり、夜も更けた頃。キミはいつも通り手際よく任務を終え、家路についていた。

条架:では気分良く家路を辿ってます

GM:ではその途中、繁華街の方に人だかりを発見する。

条架:「……む? ありゃあなんだ」といった具合に、人だかりに興味を向けますよ

GM:そうですね、優秀なエージェントである貴方は、少しだけレネゲイドの気配を感じ取っていいでしょう

条架:(これは……レネゲイド案件か)仕事終わりの緩んだ気分を引き締め直して、人だかりの方に向かっていきましょう

GM:どうやら具合の悪い女性がいるようで、それを取り囲むように非オーヴァードの一般人が集まっているようです。

 ですが...一目見てわかることでしょう。彼女はレネゲイドウイルスに侵され、暴走...いや最早これはジャーム化寸前であると。

苦しむ女性:「う、ああ、うぅ...煩い、騒がないで、邪魔、邪魔よぉ...」

条架:「──」一瞬考え、すぐに携帯を取り出し、UGNに連絡入れます。小声で『ジャーム出現、場所は──』って感じで。

UGN職員:「は、はい...! すぐに向かわせます!」

苦しむ女性:「うる、さいのよ!」

条架:で、人だかりの方に「みなさん! 今すぐAEDを探してきてください! そこの貴方は毛布を!」って感じで、人命救助にかこつけて人を立ち去らせようと。

一般人:「え!? あ、はい!」

GM:動揺していた周りの人々も散り散りになっていきます

条架:で、ある程度人が離れたところで、《ワーディング》展開出来ても良いですかね?

GM:どうぞ!

苦しむ女性:「うるさい、うるさいっ...!」

条架:では《ワーディング》。周囲の影がより一層濃くなり、音が遠くなり、行き交う人々の流れが遠ざかります。

GM:はい、女性を除いて繁華街は静寂に包まれる。そして、逆らうように彼女の周りを黒い重力球が包んでいく

条架:「さて……出来ることなら、君をジャームではなくオーヴァードとして迎えたかったのだが」と、戦闘態勢。

苦しむ女性:「どっか行って、行きなさいよ!」

GM:重力の波が、固まりが貴方に向けられる、しかしその攻撃は統率が取れておらず、愚かで、稚拙だ。

条架:「……どうやら手遅れのようだ」わざとらしく苦笑しながら、音の振動の“壁”で受け止めましょう

GM:全ての重みは打ち消される。夜の闇の中に溶けていくかのように。

条架:「……仕方ない。こうなったら出来るのは、楽にしてやることだけ、か……」無感情に呟いて、自らの影を伸ばします。そんでもって、こつこつと足音を立てて女性に近づいていきますね

苦しむ女性:「な、なんでぇ!? いや、来ないで! あっち行って! 誰か、誰かぁ!」

GM:背後にはシャッターの閉まった店しか無い。人払いはとうに済んでいる。彼女の呼び声に応えるものは居ない。...一人を、除いては。

条架:「嫌悪の衝動というのも難儀だな。……すぐに終わるよ」

 語りかけて、影を足先で叩きます。すると、影からゆらりと陽炎が立ち上ります

 フレーバー《原初の赤:災厄の炎》で ボウッ、とジャーム化しかけの女性を、透明な炎が包んでゆきます

苦しむ女性:「いい、嫌、いや、あt、熱いッ! 見えない! 何、なに、あ、ああ...」

条架:「さぁ、死のうか」火力は弱めないまま

GM:静かな熱によって喉は枯れていく。最期の悲痛な叫びすら、最早聞こえることはないだろう。

条架:「……」短く黙祷を捧げて、コートを亡骸に被せた後、UGNの処理班を待ちましょう

UGN職員:「空火さん! ...!!」

GM:職員が駆け付けてきますね

条架:「やあ、夜分遅くに呼びつけてすまない。……ジャーム化したての子が居てね、脅威にならないうちに処分したよ。彼女を、人間として弔ってやってくれ」

UGN職員:「りょ、了解しました、お疲れ様です! 流石の手際ですね」

条架:「まぁ、相手もまだ弱かったからね。被害が出る前で良かったよ」微笑みかけて「で、これは……私も始末書を書きにとんぼ返りしないといけないかな」

GM:ではその矢先に貴方の携帯に着信が入ります 支部長からですね

条架:ならすぐに出ますよ 「もしもし、空火だが」

伊比津美摘:「テメェ~~~~~~~~~~~!! 面倒なことしやがって!」

条架:「うわっ」びっくりして携帯を遠ざける

GM:受話器から耳をつんざくような怒号が響きます ああ、これは珍しく"あっち"だなと感じ取るでしょう

伊比津美摘:「捕縛とかそういうことは出来ねえのかよテメーはよ」

GM:二重人格である支部長、伊比津美摘の人格【荒御魂】【和御魂】のうち、血気が盛んな方、【荒御魂】だ。

条架:「装備も器具も無しに、成り立てとはいえジャームを、応援も無しに捕縛するのは、流石の私でも難しいものでね。まぁ……逸ったのは認めよう」

伊比津美摘:「まあ、被害が出てないならなによりだ、始末書は増えるがな」

条架:「人的にも物的にも被害は無し。私の新品のコートが使えなくなったくらいだ」

伊比津美摘:「ンなもん買い直しゃいいだろ、給料は出してるんだからよ。しっかし...ジャーム化か。周りに何か怪しい奴や物は無かったか?」

条架:「いいや。……人だかりはあったが、その中にレネゲイドの気配は無かった。巧妙に隠された可能性も有るが、一般人を巻き込まないために大雑把に人払いをした、許してくれ」

伊比津美摘:「死ね...クソが。オレ様が支部長じゃなきゃあ一発殴りに行くのによ! ああッちくしょう! 真面目な話をすると、だ。こんな感じの理由も原因もわからねえジャーム化がここら一体で頻発してんだ」

条架:「近頃“外回り”が多いと思ったら、やはりそうだったのか」

伊比津美摘:「察しが良いのだけは認めてやる、わかるか? 絵に描いたような緊急事態だ」

条架:「ふむ……つまり、私にお鉢が回るということか?」

伊比津美摘:「こうも広範囲だと人が足りねえのさ条架。呼び出しだ、お前にお似合いの任務だ。いつも通り一人で来い」

条架:「まさか、今すぐ?」

伊比津美摘:「い~~や、そう言ってやりたいところだがどっかの誰かさんのせいで仕事が増えたんでね。明日、朝一だ」

条架:「了解。では、私の時間外労働はここまで。また明日」皮肉は受け流して

条架:何もなければ電話を切ろうとしますが

GM:はい、大丈夫です

条架:では、電話を切って、駆けつけてくれた職員に別れを告げて、この日はたったと帰宅しようとします

GM:そうして、キミは仕事終わりの一仕事を終え、血濡れのコートを翻しながら改めて家路につくのだった。というわけでPC①オープニングでした、ヒュウ!

銀華:ヒュウ!

条架:ありがとうございました!

GM:キャラ紹介お願いしま~す

条架:ではでは……

  「私は空火条架、UGNエージェントだ。役回りとしては主に戦闘員だが、だいたいのことは自前で賄えるようにしている。これでもエリートと呼ばれていてね。ま、今回もその肩書きに恥じぬよう、やっていこうじゃないか」

 品行方正、実力も確かで、人格も優れていますが、どこか人との間に壁を作って接している、†孤高のエリート†ですね。

 データ的には、ウロボロス/ハヌマーンのRC型。災厄の炎と振動球で、装甲無視の高火力をばら撒きます。

 少人数なので情報収集にもそれなりにリソース振ってきました。戦闘面ではやわらか戦車です。

 PLクレアム、まだまだ実戦回数は少ないですが、頑張ります!

銀華:よろしくでーす!

GM:お願いしま~す!

条架:いえーい

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