第4話

「おかえりー」


玄関から帰るとそう声が響く


出かけるときは家族に怒っていたが

今ではそんな細かいことどうでもいいと思えた

それほどに今の僕は嬉しさで満ちていたのだ


「どうしたの?さとる

嬉しそう」


そう問いかけてくる母に

いつもの顔で対応しようと顔に力を入れる

が嬉しさを表してしまう表情筋は言うことをきかない


「んや……別に」


そう返しても母は興味あるような目で僕を見つめる


「どうしたの?何か嬉しいことがあったんでしょう?」


「何もないよ。」


「えぇー?本当?

いつもならスマホ使えないってご機嫌悪いのに」


よくご存知で。


たしかに母が言うように今の僕は機嫌がいい

だからスマホが使えないくらいで機嫌を悪くしたりしない



「もー…いいからほっといてよ。

夕飯は?」


「もうできるから手伝いして。」


「わかった。」


妹と一緒に夕飯の準備をして、みんなで食べてその後それぞれ寝る準備をした



僕は早く明日が来て欲しくて

すぐに眠りについた

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君と僕の七日間 楸翠 @hizu313

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