第四章
帰り道。
僕は、彼女の言葉に打ちのめされたまま、市街を歩いていた。飲み干したお茶の分だけ軽くなったはずの鞄が、やけに重く感じられる。
(※思考を描写する)
これから、僕は、どうすべきか。
それを考えなくてはならない時だった。
「今のは、どうやったんだ?」
「英語でうまく説明できるかはわからないけれど……」
僕は話した。日本では、スマホを突然鳴らす、緊急警報というシステムがあるということ、若者は嫌がってそれを切るアプリを入れているけれど、逆に他人のスマホに同じことを起こす迷惑アプリがネットに流されていて、それがウイルスのように広まっている、ということ。
「香港人が使っているウイルス対策ソフトに、日本の迷惑アプリ用のアップデートがされていない可能性にかけてみた……、ということ、なんだけど。えっと、伝わったかい?」
「(※サンの回答)」
(※次回、ここから)
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