第3話

「おかえりなさいませっ、ご主人様」


席に着き、いつものオムライスを頼む。


水を一気飲みして落ち着いたあと、買った中身を確認して1人ニヤけた。

周りから見ると、もしかした変な人に見えるのかもしれない。


「お待たせ致しました。オムライスで御座います。何かリクエストは御座いますか?」


「んーと、じゃ猫でお願いします」


僕は毎回動物の絵を頼む。

ケチャップで描く高クオリティの馬や犬は、何度来ても感心させられる。


「では、美味しくなる魔法をかけます。一緒にいきますよ〜萌え萌えキュン」


最早、食事前の恒例になってきている。

初めは周りの目も気になり、恥ずかしかったが慣れというのは恐ろしいもので可愛さMAXで出来るようになってきた。


「いってらっしゃいませっ、ご主人様」


メイドの丁寧なお辞儀に見送られ、僕は家に帰った。

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